S状結腸の切除術後の観察項目にはどのようなものがありますか?
S状結腸の術後注意すべき症状には、下痢、便秘、発熱、腹痛、血便などが挙げられます。
S状結腸の術後注意すべき症状には、下痢、便秘、発熱、腹痛、血便などが挙げられます。これらは術後の後遺症として出てくることのある症状です。
S状結腸癌に対しては、がんの大きさや範囲などによって、内視鏡的切除か外科的切除かが決まります。どちらを選択するかによって、気をつけるべき後遺症も異なります。
まず、内視鏡というカメラを用いた手術において気をつけるべき後遺症は、出血や大腸に穴が開く穿孔です。これらによって、血便や発熱、腹痛といった症状が出ます。
次に、外科的切除の場合の後遺症には、縫合不全による腹膜炎、大腸の癒着による腸閉塞や排便障害、自律神経損傷による排尿障害などがあります。
これらによって、発熱や腹痛、尿閉、便秘、ガスが出ないなどの症状が出ます。一般的にこれらの術後合併症は、手術の直後に起こることが多いため、入院中に診断、治療となる場合が多いです。しかし時間が経過してから起こることも時にはあるため、上記のような症状が出現した場合には、病院を受診しましょう。
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医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
石川 翔理 監修
(参考文献)
大腸癌研究会編ほか.大腸がん(結腸がん・直腸がん)について.国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方向けサイト,https://ganjoho.jp/public/cancer/colon/about.html(参照 2024-10-08)
大腸がんとは.国立がん研究センター 中央病院,https://www.ncc.go.jp/jp/ncch/clinic/colorectal_surgery/140/index.html(参照 2024-10-08)
大腸癌研究会.“大腸がんガイドライン”. 大腸癌研究会.https://www.jsccr.jp/public/guideline20240130.pdf,(参照 2024-10-08).
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