30代でS状結腸癌に気づくきっかけにはどのようなものが多いですか?
健康診断で大腸がん検診を受けた際の便潜血陽性で気づくことが多いです。
S状結腸癌は初期には症状が出ないため、健康診断での発見が大切です。大腸がん検診を受けた際に、便の中に血液成分が混じっている(便潜血検査が陽性になる)ことがS状結腸癌に気づく大きなきっかけとなります。
便潜血検査は、自宅で便の採取を行い、便の表面を綿棒でこすることで検査します。S状結腸癌は初期には症状はほぼありませんが、そのような段階でも腸管に微小な出血がみられます。
通常このような出血はごく少量であるため、肉眼的に便の色調は普段と変わらず見えるため、自分自身で気づくことは困難です。しかし、便潜血検査であれば便の中に含まれる微量な血液を検出することができます。この検査で陽性となった場合には、下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)を行って大腸がんが無いかを調べることをおすすめします。
検診の便潜血検査が陽性となり、大腸がんを発見するきっかけになることはとても多いです。S状結腸癌が進行している場合には、さまざまな症状が出現し、肉眼的にわかるような血便、便が細くなる、下痢や便秘を繰り返す、お腹が張る、腹痛などといった症状を来すことがあります。
公開日:
最終更新日:
医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
石川 翔理 監修
(参考文献)
大腸癌研究会編ほか.大腸がん(結腸がん・直腸がん)について.国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方向けサイト,https://ganjoho.jp/public/cancer/colon/about.html(参照 2024-10-08)
大腸がんとは.国立がん研究センター 中央病院,https://www.ncc.go.jp/jp/ncch/clinic/colorectal_surgery/140/index.html(参照 2024-10-08)
大腸癌研究会.“大腸がんガイドライン”. 大腸癌研究会.https://www.jsccr.jp/public/guideline20240130.pdf,(参照 2024-10-08).
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
S状結腸癌
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラサービスの目的と位置付け
ユビー病気のQ&Aは、情報提供を目的としたサービスのため、医師・医療従事者等による情報提供は診療行為ではありません。
診療を必要とする場合は、医師・医療機関にご相談ください。
当サービスは、信頼性および正確な情報発信に努めますが、内容を完全に保証するものではありません。
情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。