感染性心内膜炎の末期症状はどのようなものがありますか?
適切な対応が行われなかった場合、全身性の塞栓症や心不全、敗血症など命に関わる合併症が引き起こされます
感染性心内膜炎が進行し重篤となると、脳や心臓などのあらゆる臓器や血管の閉塞症、心不全、敗血症などの合併症が引き起こされる場合があります。これらの合併症は、命に関わる可能性があります。
感染性心内膜炎が進行し重篤となると、以下のような状態が引き起こされる可能性があります。
塞栓症
心内膜に形成された菌の塊や血栓が血流に乗って心臓の外に流されることで、脳や心臓(冠動脈)、腎臓、腸、肝臓など全身のさまざまな臓器や血管につまってしまう塞栓症を引き起こします。
脳の血管に詰まれば脳梗塞、冠動脈に詰まれば心筋梗塞、腎臓の血管に詰まれば腎梗塞となります。
心不全
心内膜に形成された疣贅(菌の塊)によって局所の炎症が進行すると、感染を起こした心臓の弁や腱索(心臓の弁を支える構造)が破壊され、弁の逆流が急激に悪化し、心不全状態となります。
敗血症
菌の感染が持続・悪化することで感染を起こした局所の炎症が増悪し、弁の破壊や塞栓症、全身の衰弱や栄養状態・全身状態の悪化を引き起こしやすくなります。
さらに、感染による炎症が強くなることで播種性血管内凝固症候群(DIC)等の血液凝固異常など、重篤な状態が引き起こされることもあります。
これらの合併症が生じてしまうと、重症化する危険が非常に高くなり、致死的となる可能性も高くなります。
おだかクリニック 循環器内科 副院長
小鷹 悠二 監修
(参考文献)
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