低身長症の人が身長を伸ばす手術をした場合、後遺症が残ることはありますか?
骨延長術によって、後遺症が残ることがあります。
骨を伸ばす骨延長術の対象となるのは、怪我や先天性疾患による長管骨の短縮・変形です。
手術には、以下のようなリスクや後遺症が伴います。
- 骨の治癒の問題(骨の早期癒合や適切に治癒しない癒合不全)
- 感染症(外固定器具によるピン部位の感染、骨髄炎)
- 神経や血管の損傷(一時的または永久的な感覚・運動機能の喪失、出血)
- 関節の問題(関節の不安定性や脱臼、関節炎)
- モビリティの問題(脚が長すぎると歩行が困難になったり、走れなくなったりする)
- 延長プロセス中の痛み・不快感
手術適応は、各医療施設の判断に委ねられています。
上記合併症のリスクに加え、創外固定器を長期間装着する必要があることから、機能障害や社会的制限の有無も重要となります。
身長を伸ばす手術を受ける前に、医師と十分に話し合う必要があります。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
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