低身長症の人が身長を伸ばす手術をした場合、後遺症が残ることはありますか?

骨延長術によって、後遺症が残ることがあります。

解説

骨を伸ばす骨延長術の対象となるのは、怪我や先天性疾患による長管骨の短縮・変形です。

手術には、以下のようなリスクや後遺症が伴います。

  • 骨の治癒の問題(骨の早期癒合や適切に治癒しない癒合不全)
  • 感染症(外固定器具によるピン部位の感染、骨髄炎)
  • 神経や血管の損傷(一時的または永久的な感覚・運動機能の喪失、出血)
  • 関節の問題(関節の不安定性や脱臼、関節炎)
  • モビリティの問題(脚が長すぎると歩行が困難になったり、走れなくなったりする)
  • 延長プロセス中の痛み・不快感

手術適応は、各医療施設の判断に委ねられています。

上記合併症のリスクに加え、創外固定器を長期間装着する必要があることから、機能障害や社会的制限の有無も重要となります。

身長を伸ばす手術を受ける前に、医師と十分に話し合う必要があります。

公開日

最終更新日

宮城県立こども病院 小児科

谷河 翠 監修

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低身長症

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関連するQ&A

「低身長症」とはどのような病気ですか?

低身長症とは、同じ年齢・性別の平均身長よりも著しく低い状態を指します。

低身長症の原因は何がありますか?

低身長症の原因には、内分泌系の病気から遺伝的病気、家族性などさまざまなものがあります。

低身長症ではどのような症状がありますか?

低身長以外の症状は、基礎疾患によりさまざまです。

低身長症には初期症状はありますか?

低身長症の初期症状は、同年齢・同性の平均身長よりも著しく低く、成長速度が遅いです。

低身長症の場合、主にどのような治療をしますか?

低身長症の治療は、成長ホルモン治療や甲状腺ホルモン治療など原因に応じてさまざまです。

低身長症が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?

低身長症が疑われる場合、小児科や内分泌内科を受診するとよいでしょう。

低身長症が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?

身長が同性・同年齢の平均よりも著しく低く、成長速度が遅いなどの場合は病院を受診しましょう。

低身長症のセルフチェックはできますか?

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

低身長症は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

低身長症の治療は背景にある病気によりさまざまです。成長ホルモン分泌不全症などに対しては成長ホルモン製剤の皮下投与を行います。

低身長症で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?

成長ホルモン分泌不全症に対する治療は薬以外はありません。

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