胃が硬くなる病気の原因に、胃がんの可能性はありますか?
可能性は否定できません。
胃が硬くなるというときに、最も注意すべきなのはスキルス胃がんと呼ばれる胃がんの一種でないかです。
このタイプの胃がんはがんが周囲に深く浸潤していることが多く、性質の悪いがんのひとつです。
一方で、「胃が硬くなる」ということを検査やなんらかの症状でみつけることは難しいです。
通常、直接胃を触れることはできないため、胃の硬さは、例えば胃カメラの検査を行ったときに、空気を入れても胃が膨らみづらい、といった内視鏡所見として間接的に知ることができる程度です。
体の症状で胃がんを心配するとすれば、体重が急に減った、黒い便が出る、血を吐く、などの症状がきっかけとなることも、しばしばあります。
胃がんを見つけるうえでは、胃カメラの検査が大変重要となるため、ピロリ菌に感染したことがあるなど、胃がんのリスクが高い場合には、定期的な内視鏡検査をおすすめします。
医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
石川 翔理 監修
(参考文献)
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