体液貯留の原因は何がありますか？

体液貯留の頻度の高い原因は、心臓、肝臓、腎臓の病気です。これらの病気によって、体内の水分バランスを保つ働きがうまくいかなくなることで、体液貯留が起こります。体液貯留の主な原因となる病気には、水分や塩分の管理に関わる以下の臓器の機能低下が挙げられます。

【主な原因となる病気】

心臓の病気

心不全等によって心臓のポンプ機能が弱まると、血液の流れが滞り、肺の周りに水が溜まる胸水や、全身のむくみの原因となります。

腎臓の病気

腎不全などで腎臓の機能が低下すると、余分な水分や塩分を尿として体の外に排出できず体内に溜まるため、むくみなどの原因となります。

肝臓の病気

肝硬変などで肝臓の機能が低下すると、血液中の水分を保つタンパク質が減少し、お腹に水が溜まる腹水や全身のむくみが起こりやすくなります。

これら以外にも、月経前のむくみや妊娠も、体液が過剰になる原因として挙げられます。