体液貯留の末期症状はどのようなものがありますか？

安静時でも続く息切れや呼吸困難、夜間に急に息苦しくなることなどがあります。体液貯留の症状が進行し、末期の段階に近づくと、深刻な症状が現れます。これらの症状は、病気が命に関わる状態に移行しているサインであり、直ちに救急受診が必要です。

特に危険な末期症状としては以下のようなものがあります。

安静時呼吸困難

自宅内で少し動くだけで息切れをする、または休んでいるときや会話だけでも息苦しさを感じる状態です。

夜間呼吸困難

夜、横になって眠れない、あるいは急に息苦しくなって目が覚めてしまう状態です。

重度のむくみ

重力のかかる部分（足など）に、指で押すと跡が残るほどのむくみ（圧痕性浮腫）が顕著になります。

急激な体重増加

短期間で体重が2～3kg以上急に増加します。

腹水

お腹に大量に水が溜まり、お腹が張る感じや食欲不振が起こります。

心不全などの原因疾患では、症状はだんだん悪くなっていき、適切な治療がなければ、命に関わる状態へと移行します。