魚鱗癬の場合、主にどのような治療をしますか?

症状を和らげることを目的とした対症療法が中心となります。

解説

魚鱗癬の治療は、症状を和らげることを目的とした対症療法が中心となります。

皮膚の乾燥を防いでバリア機能を助けるために、基本的にワセリンなどの保湿剤の外用薬を使用します。

角質が厚くなっている場合には、サリチル酸ワセリンや尿素剤などの角質を柔らかくする薬(角質溶解剤)が使われることもあります。

また、ビタミンA誘導体(レチノイド)の内服が検討される場合もありますが、成長障害や口唇の荒れ、催奇形性が副作用として報告されているため注意が必要です。

治療は、魚鱗癬の種類や患者さんの年齢、皮膚症状の程度や分布、皮膚以外の臓器障害の有無、長期治療の安全性等によって異なるため、専門家の指示に従ってください。

また、魚鱗癬では皮膚のバリア機能が低下しているため細菌感染を合併しやすく、適切な抗菌薬で感染症治療が必要になる場合もあります。

日常生活では、入浴後すぐに保湿剤を塗ることや、加湿器を使用して乾燥を防ぐことも有効です。

公開日

最終更新日

宮城県立こども病院 小児科

谷河 翠 監修

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(参考文献)

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魚鱗癬

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関連するQ&A

「魚鱗癬」とはどのような病気ですか?

魚鱗癬とは、皮膚の角質が正常に剥がれ落ちずに蓄積し、乾燥してうろこ状になる病気の総称です。

魚鱗癬の原因は何がありますか?

遺伝子異常のほか、栄養障害、悪性腫瘍、薬剤などの後天性の原因があります。

魚鱗癬ではどのような症状がありますか?

主な症状は、皮膚の乾燥、うろこ状の角質の蓄積などです。

魚鱗癬には初期症状はありますか?

種類によって症状の程度や出現時期は異なりますが、乾燥やうろこ状の皮膚などが初期症状としてみられます。

魚鱗癬が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?

皮膚科を受診しましょう。

魚鱗癬が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?

全身の皮膚の乾燥が著しい、うろこ状になっているなどの場合に、受診を検討しましょう。

魚鱗癬のセルフチェックはできますか?

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

魚鱗癬は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

主に保湿剤やワセリンなどの外用薬が使われ、種類により副作用が生じる可能性があります。

魚鱗癬で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?

担当医に相談しましょう。薬の使い方の確認、薬の種類の変更や追加が検討されます。

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