癌性疼痛

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癌性疼痛の場合、日常生活で気を付けることはありますか?

東京医科歯科大学病院 がんゲノム診療科 特任助教

石橋 直弥 監修

痛みにより歩けなくなったりすることがあるため、QOL(生活の質)の低下に気をつけていきましょう。

解説

癌性疼痛はがんに伴う痛みのことであり、癌性疼痛に悩まされる患者さんは、痛みを避けるためにベッドで過ごす時間が多くなってしまいます。しかし、ベッドで過ごす時間が長くなると、廃用症候群に陥ってしまう可能性が高くなります。

廃用症候群によって起こる心身の変化として、以下のようなものが挙げられます。

  • 筋力低下・筋萎縮・関節拘縮に伴う運動能力の低下
  • 骨粗鬆症
  • 起立性低血圧
  • 静脈血栓
  • 呼吸機能の低下とそれに伴う細菌感染リスクの増加
  • 食欲低下・低栄養・体重減少
  • 便秘
  • 尿路結石
  • 抑うつ
  • 睡眠障害


廃用症候群を予防するためにも、無理のない範囲でベッドで過ごす時間を減らすようにしましょう。

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