癌性疼痛の症状は?癌性疼痛
監修医師阿部 吉倫内科
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2022/02/15
癌性疼痛とは
悪性腫瘍の患者さんが感じる痛みです。腫瘍そのものによる痛みのほか、手術痕・骨転移・化学療法の有害事象・リンパ浮腫など、原因は多岐に渡ります。程度が軽くとも、苦痛を感じるのであれば早めの介入が望まれます。
癌性疼痛の突出痛とはなんですか?
癌性疼痛の突出痛とは、一過性に悪化する痛みのことですが、痛みの出方によっていくつかに分類されます。
癌性疼痛の突出痛とは、鎮痛薬を使用しているにもかかわらず、一過性に悪化する痛みのことで、30~60分程度で痛みがピークに達し、その後自然消失します。痛みの発生部位は持続痛と同じ場合が多いです。
痛みの現れ方にはいくつかの種類があり、強い痛みが一日中続く持続痛、普段はほとんど痛みがないが、一日に何回か強い痛みがある突出痛、それらが合わさったものに分類されます。
また、体を動かすことで起こるものと、きっかけがはっきりとしないものにも分かれます。
癌性疼痛の除痛ラダーとはなんですか?
癌性疼痛の除痛ラダーは、痛みの強さに応じてどのような薬物療法が適切であるかを示しています。
癌性疼痛の除痛ラダーは、癌性疼痛の薬物療法に対する基本的な考え方で、痛みの強さに応じてどのような薬物療法が適切であるかどうかを示しています。
具体的には、以下のような基準に基づいて薬物療法を行います。
- 第一段階:軽度の痛みに対し非オピオイド鎮痛薬(NSAIDsやアセトアミノフェン)を開始します。
- 第二段階:軽度から中等度の痛みに対し、弱オピオイド(コデインやトラマドール)を追加します。
- 第三段階:中等度から高度の痛みに対し、弱オピオイドから強オピオイド(モルヒネ・フェンタニル・オキシコドン・タペンタドール)に切り替えます。この4種類のオピオイドで管理が困難な症例にメサドンを考慮します。
痛みが緩和された場合は、随時鎮痛薬の減量を検討します。
「癌性疼痛」とはどのような病気ですか?種類を教えてください。
がんによって現れる痛みです。
「癌性疼痛」は、がんによって生じる痛みの総称です。痛みを生じさせる原因によって、以下の3つに分類されます。
- 体性痛
- 内臓痛
- 神経障害性疼痛
体性痛
骨転移で骨が破壊されたりすることによって、痛みが生じます。
- 痛みの特徴:うずくような、鋭い、拍動するような痛みです。
- 痛みの場所:場所がはっきりとした痛みが持続します。体の動きに伴って痛みが変化します。
内臓痛
食道や大腸へのがんの浸潤などによって、痛みが生じます。
- 痛みの特徴:深く絞られるような、押されるような痛みです。
- 痛みの場所:場所がはっきりとしない痛みです。
神経障害性疼痛
がんが神経に浸潤したり、化学療法・放射線治療で神経が障害されることで、痛みが生じます。
- 痛みの特徴:しびれ感を伴う痛み、電気が走るような痛みです。
- 痛みの場所:痛みの場所は神経の分布に対応します。
癌性疼痛の症状
末期の癌性疼痛の症状はどのようなものがありますか?
がんがさまざまな体の部位に転移することで、痛みの個所が増えていきます。
がんがさまざまな体の部位に転移することで、痛みの個所が増えていきます。
がんの痛みの特徴は、がんによってどこが障害されるかによってさまざまです。
がんによる痛みには、
- 骨や筋肉、関節などの体の構造物への刺激によって生じる体性痛
- 食道や胃、大腸などの内臓の臓器が炎症や圧迫されることで生じる内臓痛
- 痛みを伝える神経の経路が障害されたり圧迫されることで生じる神経障害性疼痛
があります。
それぞれの痛みの特徴としては、体性痛は、痛みの部分がはっきりしていて、ズキズキ、ヒリヒリといった持続する痛みを感じます。
一方で、内臓痛は、痛みの部分がはっきりとしておらず、押されるような痛みや鈍く重いような痛みを感じ、神経障害性疼痛は、焼けるような、うずくような痛みやビリビリするような電撃痛を感じたりします。
末期になると、さまざまな痛みを感じるようになるため、より厳格な鎮痛薬の使用が必要になります。
癌性疼痛には初期症状はありますか?
がんの進行度により起こりうる症状で、診断前や早期のステージで痛みを感じる方もいます。
癌性疼痛に初期症状と呼ばれるものはありませんが。痛みを生じさせるきっかけはあります。
癌性疼痛は、体性痛、内臓痛、神経障害性疼痛に分類されますが、それぞれに異なるきっかけがあります。
以下でそれぞれのきっかけを説明します。
体性痛
体を動かすことによって痛みが生じます。咳などの自分の意志とは関係ない動きもきっかけとなります。
内臓痛
排尿、排便、嚥下(物を飲み込むこと)、咳などによって痛みが生じます。
神経障害性疼痛
姿勢や体の動きに伴って神経が圧迫されることで痛みが生じます。
これらの痛みは、がん自体の進行度とは比例せずに起こることがあります。
癌性疼痛ではどのような症状がありますか?
がん自体が直接原因となっている痛み、がん治療に伴って生じる痛み、がんに関連した痛みがあります。
体性痛
がんによる組織の圧迫や、骨への転移によって骨が破壊されたりすることによって、痛みが生じます。痛みの特徴としては、うずくような、鋭い、拍動するような痛みがあり、比較的場所がはっきりとした痛みが持続します。体の動きに伴って痛みが変化します。
内臓痛
食道や大腸などへの臓器がんの浸潤(細胞など組織が周囲に広がっていくこと)などによって痛みが生じます。痛みの特徴としては、深く絞られるような、押されるような痛みがあり、場所がはっきりとしない痛みになることがあります。
神経障害性疼痛
がんが神経に浸潤したり、化学療法・放射線治療で神経が傷ついたりすることで痛みが生じます。しびれ感を伴う痛みや、電気が走るような痛みがあります。痛みの場所は神経の分布に対応します。
末期がんで使用する痛み止めは、どんな種類がありますか?
痛みが比較的軽度の場合はアセトアミノフェンやNSAIDsなど、中等度から高度の場合にはオピオイドが使用されます。
癌性疼痛では、主に以下のような鎮痛薬によって治療が行われます。
非オピオイド鎮痛薬
- アセトアミノフェン
- NSAIDs
弱オピオイド
- コデイン
強オピオイド
- モルヒネ
- ヒドロモルフォン
- オキシコドン
- フェンタニル
- メサドン
痛みが比較的軽度の場合は、アセトアミノフェンやNSAIDsなどの非オピオイドが使用され、中等度から高度の場合には、麻薬系鎮痛薬であるオピオイドが使用されます。
その他にも、鎮痛補助薬としてステロイドを用いたり、骨転移が見られる患者さんにはビスホスホネート製剤という薬剤を用いたりします。
癌性疼痛の原因
癌性疼痛の原因は何がありますか?
がん患者さんの全般で起こります。
癌性疼痛は、すべてのがん患者さんに起こり得る痛みです。痛みの原因によって以下の3つに分類されます。
- 体性痛
- 内臓痛
- 神経障害性疼痛
体性痛
がんによる組織の圧迫や、骨への転移によって骨が破壊されたりすることによって、痛みが生じます。痛みの特徴としては、うずくような、鋭い、拍動するような痛みがあり、比較的場所がはっきりとした痛みが持続します。体の動きに伴って痛みが変化します。
内臓痛
食道や大腸などへの臓器がんの浸潤(細胞など組織が周囲に広がっていくこと)などによって痛みが生じます。痛みの特徴としては、深く絞られるような、押されるような痛みがあり、場所がはっきりとしない痛みになることがあります。
神経障害性疼痛
がんが神経に浸潤したり、化学療法・放射線治療で神経が傷ついたりすることで痛みが生じます。しびれ感を伴う痛みや、電気が走るような痛みがあります。痛みの場所は神経の分布に対応します。
癌性疼痛の検査・診断
癌性疼痛のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
「癌性疼痛」は、がんによって引き起こされる痛みの総称です。
癌性疼痛は以下の3つに分類され、それぞれの痛みは以下のような特徴があります。
体性痛
- うずくような痛み
- 鋭い痛み
- 拍動するような痛み
- 場所をはっきりと指し示すことができない痛み
内臓痛
- 深く絞られるような痛み
- 押されるような痛み
- 場所をはっきりと指し示すことができない痛み
神経障害性疼痛
- しびれ感を伴う痛み
- 電気が走るような痛み
上記のように、がんはさまざまな痛みを引き起こします。痛みだけで原因を特定することは難しいため、原因不明の痛みが持続する場合は、医療機関を受診するようにしましょう。
既にがんと診断されている方にこのような症状が現れた場合は、主治医の先生に相談するようにしましょう。
なお、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけで、セルフチェックもできますのでご活用ください。
癌性疼痛の治療・対処法
癌性疼痛への対処法は?
まずは主治医にご相談ください。緩和ケアチームのサポートが得られることもあります。
癌性疼痛の場合、主にどのような治療をしますか?
薬物療法、放射線治療、神経ブロックなどがあります。
癌性疼痛では主に鎮痛剤による薬物治療が行われます。使用される薬剤としては、以下のようなものが挙げられます。
非オピオイド鎮痛薬
- アセトアミノフェン
- NSAIDs
弱オピオイド
- トラマール
強オピオイド
- モルヒネ
- ヒドロモルフォン
- オキシコドン
- フェンタニル
- メサドン
痛みが比較的軽度の場合は、アセトアミノフェンやNSAIDsなどの非オピオイドが使用され、中等度から高度の場合には、麻薬系鎮痛薬であるオピオイドが使用されます。
その他にも、鎮痛補助薬としてステロイドを用いたり、骨転移が見られる患者さんにはビスホスホネート製剤という薬剤を用いたりします。
薬物治療に加えて、症状緩和目的の放射線治療や、神経ブロックなどの治療が行われることもあります。
受診の目安・何科を受診するべきか
癌性疼痛を放置するとどうなりますか?
癌性疼痛を放置すると、痛みがひどくなり、日常生活に支障をきたしたり、より強い鎮痛薬が必要になります。
癌性疼痛を放置すると、痛みがひどくなることで、日常生活に支障をきたしたり、より強い鎮痛薬が必要になります。
具体的には、痛みの強さに応じて、以下のような基準に基づいて薬物療法を行います。
- 第一段階:軽度の痛みに対し非オピオイド鎮痛薬(NSAIDsやアセトアミノフェン)を開始します。
- 第二段階:軽度から中等度の痛みに対し、弱オピオイド(コデインやトラマドール)を追加します。
- 第三段階:中等度から高度の痛みに対し、弱オピオイドから強オピオイド(モルヒネ・フェンタニル・オキシコドン・タペンタドール)に切り替えます。この4種類のオピオイドで管理が困難な症例にメサドンを考慮します。
癌性疼痛の名医の探し方を教えてください。
癌性疼痛の治療を受ける場合は、ペインクリニックや緩和ケア科を受診しましょう。
癌性疼痛の治療を受ける場合は、ペインクリニックや緩和ケア科を受診しましょう。
癌性疼痛に関しては、ガイドラインに従って鎮痛薬を適切に使用していけば治療できるので、そのような科を受診して、主治医の先生と普段の生活様式などの背景を含めていろいろと相談することで、よりよい治療を受けることができます。
痛みがどこからきていて、どこに広がっているかや痛みがどのようなときに悪化するかなどを、正確に捉えることが痛みの正しい評価に重要になります。
Ubieでは「かんたん医師相談」からも、気軽に医師に相談することも可能です。
癌性疼痛が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
ペインクリニックや緩和ケア科の受診をおすすめします。
癌性疼痛は、通常、がんの診療をしている診療科で治療を受けます。
主に、NSAIDsやアセトアミノフェン、麻薬系鎮痛薬(オピオイド)などの鎮痛薬を用いた薬物治療が行われます。最近では、主治医の先生だけでなく、病院にある緩和ケアチームの医師・看護師のスタッフも参加して治療法を考えることもあります。
さらに、放射線科による症状緩和目的の放射線治療や、麻酔科・ペインクリニック科での神経ブロックが行われることもあります。
癌性疼痛に悩まれている場合、まずはがんを診療してもらっている診療科の主治医の先生に相談するようにしましょう。
癌性疼痛の専門医がいる近くの病院はありますか?
癌性疼痛の専門医がいる病院を見る癌性疼痛の薬
癌性疼痛は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
通常の鎮痛薬や医療用麻薬を使用します。
癌性疼痛は主に以下のような鎮痛薬によって治療が行われます。
鎮痛薬の種類
非オピオイド鎮痛薬
- アセトアミノフェン
- NSAIDs
弱オピオイド
- コデイン
強オピオイド
- モルヒネ
- ヒドロモルフォン
- オキシコドン
- フェンタニル
- メサドン
副作用
アセトアミノフェン
アセトアミノフェンの副作用としては以下のようなものが挙げられます。
- 悪心・嘔吐
- 肝機能障害
- 発疹
など
NSAIDs
NSAIDsの副作用としては以下のようなものが挙げられます。
など
オピオイド
オピオイドの副作用としては以下のようなものが挙げられます。
など
薬物治療によってこれらの症状が必ず現れるというわけではありません。治療中にこれらの症状が現れた場合は、必ず主治医の先生に相談するようにしましょう。
対処法・セルフケア
癌性疼痛で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
ペインクリニックなどで神経ブロックなどを行います。
「癌性疼痛」で薬物治療が効かない場合は、より強力な鎮痛薬への変更が行われたり、使用中の鎮痛薬の増量が行われたりします。加えて、症状緩和目的の放射線科による放射線治療や、麻酔科・ペインクリニック科による神経ブロックが行われることもあります。
神経ブロックとは、痛みに関係している神経やその近くに局所麻酔薬を使用したり、高周波熱凝固、パルス高周波通電などを行うことで、一時的あるいは長期的に神経機能を停止させ、痛みを軽減させる治療です。
自己判断で鎮痛薬を増量することは危険ですので、痛みが緩和しない場合、まずは主治医の先生に相談するようにしましょう。
癌性疼痛の体性痛の治し方を教えてください。
癌性疼痛の体性痛に対する治療には、鎮痛薬や筋弛緩薬などを用います。
癌性疼痛の体性痛に対しては、通常はWHOの除痛ラダーに基づいた非オピオイド鎮痛薬、オピオイドが有効ですが、体動時に増強した痛みに対しては、レスキュー薬の使用が重要になります。
レスキュー薬とは、通常時に使用している鎮痛薬に加えて、疼痛時に臨時に追加する臨時追加鎮痛薬のことを指します。
また、鎮痛補助薬として、がんの骨転移に対するビスホスホネートやデノスマブといった薬や、筋攣縮に対する筋弛緩薬などを痛みの原因によっては用いることもあります。
癌性疼痛の場合、日常生活で気を付けることはありますか?
痛みにより歩けなくなったりすることがあるため、QOL(生活の質)の低下に気をつけていきましょう。
癌性疼痛はがんに伴う痛みのことであり、癌性疼痛に悩まされる患者さんは、痛みを避けるためにベッドで過ごす時間が多くなってしまいます。しかし、ベッドで過ごす時間が長くなると、廃用症候群に陥ってしまう可能性が高くなります。
廃用症候群によって起こる心身の変化として、以下のようなものが挙げられます。
廃用症候群を予防するためにも、無理のない範囲でベッドで過ごす時間を減らすようにしましょう。
癌性疼痛に関連するその他の質問
癌性疼痛の関連痛と放散痛の違いはなんですか?
関連痛と放散痛は、痛みの出る部位によって区別することができます。
癌性疼痛の関連痛と放散痛は、痛みの出る部位によって区別することができます。
関連痛は、痛みの原因となる部位とは異なる部位に感じる痛みのことであり、内臓の痛みが同じ神経節を共有する皮膚や筋肉に錯覚して現れる痛みです。
一方で、放散痛は、痛みが現れている部位から、同じ神経支配領域に沿って広がる痛みのことで、がんや炎症が神経を直接圧迫や刺激することで、その神経の走行に沿って痛みが伝わります。
よって、痛みの評価のためには、痛みがどこからきていて、どこに広がっているかを正確に捉えることが重要になります。
ふくらはぎや足の裏が痛い場合、がんの可能性はありますか?
ふくらはぎや足の裏の痛みががんによるものである可能性はあります。
ふくらはぎや足の裏に生じる痛みは、がんそのものによって、その部位の骨や筋肉、関節などの体の構造部分に刺激が加わることにで起こる体性痛という癌性疼痛の一種である可能性があります。
体性痛は、痛みの生じる部位が指し示せるような特定の部位で、ズキズキ、ヒリヒリといった持続する痛みが生じます。
また、拍動に伴う痛みや、うずくような痛みなどが生じることがあり、体を動かすことによってより痛みが強くなることがあります。
癌性疼痛の痛みのメカニズムを図で教えてください。
癌性疼痛には大きく3つに分類されますが、以下にそれぞれのメカニズムを示すイラストがあります。
癌性疼痛は、大きく体性痛、内臓痛、神経障害性疼痛の3つに分類されますが、以下にそれぞれのメカニズムをイラストで示します。
イラストに示しているように、体性痛は、骨や筋肉、関節などの体の構造物への刺激によって生じる痛みで、内臓痛は食道や胃、大腸などの内臓の臓器が炎症や圧迫されることで生じる痛み、神経障害性疼痛は痛みを伝える神経の経路が障害されたり圧迫されることで生じる痛みです。
それぞれの痛みの特徴としては、体性痛は痛みの部分がはっきりしていて、ズキズキ、ヒリヒリといった持続する痛みを感じます。
一方で、内臓痛は、痛みの部分がはっきりとしておらず、押されるような痛みや鈍く重いような痛みを感じ、神経障害性疼痛は、焼けるような、うずくような痛みやビリビリするような電撃痛を感じたりします。
癌性疼痛を緩和する方法はありますか?
癌性疼痛を緩和するための治療には、基本的に鎮痛薬を用います。
癌性疼痛の除痛ラダーという指標に基づいて、鎮痛薬を使用することで癌性疼痛を緩和することができます。
具体的には、以下のような基準に基づいて薬物療法を行います。
- 第一段階:軽度の痛みに対し非オピオイド鎮痛薬(NSAIDsやアセトアミノフェン)を開始します。
- 第二段階:軽度から中等度の痛みに対し、弱オピオイド(コデインやトラマドール)を追加します。
- 第三段階:中等度から高度の痛みに対し、弱オピオイドから強オピオイド(モルヒネ・フェンタニル・オキシコドン・タペンタドール)に切り替えます。この4種類のオピオイドで管理が困難な症例にメサドンを考慮します。
痛みが緩和された場合は、随時鎮痛薬の減量を検討します。
また、鎮痛薬以外にも、筋弛緩薬や補助鎮痛薬を用いることもあります。
癌性疼痛の体性痛と内臓痛の違いを教えてください。
癌性疼痛の体性痛と内臓痛は、がんのできる部位の違いによって、痛みの感じ方が異なります。
癌性疼痛の体性痛と内臓痛では、がんのできる部位が違うことによって、痛みの感じ方が異なります。
体性痛は、がんそのものによって、その部位の骨や筋肉、関節などの体の構造部分に刺激が加わることで、ズキズキ、ヒリヒリといった持続する痛みが生じます。痛みの部位は指で示せるほど特定の位置に現れます。
一方で、内臓痛は、食道や胃、大腸などの内臓にがんがあり、それによる炎症、圧迫によって生じる痛みで、押されるような重い痛みを感じます。痛みの部位ははっきりしません。
癌性疼痛について、医師からのよくある質問
医師からよくある質問はありますか?
「癌性疼痛」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。
- これまでに【悪性腫瘍(がん)】と診断されたことはありますか?
- 体勢を変えたときに、痛みの強さが変化しますか?
- 体のだるさはありますか?
- 全身の痛みがありますか?
- お腹の痛みがありますか?
癌性疼痛に関連する病気・症状
この記事の監修医師
阿部 吉倫
内科
2015年東京大学医学部医学科卒。東京大学医学部付属病院、東京都健康長寿医療センターで初期研修を修了。血便を放置し48歳で亡くなった患者との出会いをきっかけにデータサイエンスの世界へ。2017年5月にUbie株式会社を共同創業。2019年12月より日本救急医学会救急AI研究活性化特別委員会委員。2020年 Forbes 30 Under 30 Asia Healthcare & Science部門選出。
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2022/02/15