癌性疼痛の原因は何がありますか?
がん患者さんの全般で起こります。
癌性疼痛は、すべてのがん患者さんに起こり得る痛みです。痛みの原因によって以下の3つに分類されます。
- 体性痛
- 内臓痛
- 神経障害性疼痛
体性痛
がんによる組織の圧迫や、骨への転移によって骨が破壊されたりすることによって、痛みが生じます。痛みの特徴としては、うずくような、鋭い、拍動するような痛みがあり、比較的場所がはっきりとした痛みが持続します。体の動きに伴って痛みが変化します。
内臓痛
食道や大腸などへの臓器がんの浸潤(細胞など組織が周囲に広がっていくこと)などによって痛みが生じます。痛みの特徴としては、深く絞られるような、押されるような痛みがあり、場所がはっきりとしない痛みになることがあります。
神経障害性疼痛
がんが神経に浸潤したり、化学療法・放射線治療で神経が傷ついたりすることで痛みが生じます。しびれ感を伴う痛みや、電気が走るような痛みがあります。痛みの場所は神経の分布に対応します。
公開日:
最終更新日:
東京医科歯科大学病院 がんゲノム診療科 特任助教
石橋 直弥 監修
(参考文献)
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