胆道癌
と症状の関連性をAIで無料でチェック
更新日:2024/03/28
あなたの症状と胆道癌の関連をAIでチェックする
胆道癌について「ユビー」でわかること
※コロナの症状を確認したい方はコロナ症状チェックから
胆道癌と特に関連する症状について
次のような症状がある方はご注意ください。
白目や皮ふが黄色くなっている
- 症状の頻度
- ほぼ毎日同じような症状がある
- 症状の経過
- 改善も悪化もしていない
ノリの佃煮・もしくは墨のような黒い便が出ている
- 症状の頻度
- 初めての症状である
体のだるさがある
- 症状の程度
- だるさで起き上がるのも苦労する
お腹の痛みがある
- 症状の出方
- 全く前ぶれもなく、ある瞬間から激しい症状が出現した
食欲がない
- 症状の程度
- 固形物は食べられないが水分はとれている
- 自覚した時期
- 1日以内から
- 症状の経過
- 改善も悪化もしていない
胆道癌とはどんな病気ですか?
「胆道がん」とは、胆管、胆嚢、十二指腸の乳頭部のいずれかに発生するがんの総称です。症状に乏しい場合が多いですが、黄疸や腹痛などが現れます。早期であれば外科的切除により完全に治すことも目指せますが、それが難しい場合は延命を目指した薬物治療が行われます。消化器内科または消化器外科を受診しましょう。
胆道癌の特徴的な症状はなんですか?
次の症状などが特徴として見られます
胆道癌への対処法は?
治療は外科手術、抗がん剤治療などが選択されます。専門の医療機関での治療が必要です。
胆道癌の専門医がいる近くの病院はありますか?
胆道癌の専門医がいる病院を見る胆道癌のQ&A
- A.
胆道がんが膵臓に転移することは滅多にありませんが、転移しても症状を起こさない場合が多いです。
解説胆道がんが膵臓に転移することは滅多にありません。
胆道がんは、肝臓やリンパ節への転移は多いですが、膵臓は悪性腫瘍が転移してくることの少ない臓器で、転移性膵がんは膵臓悪性腫瘍の2%未満であるとされています。そのため、胆道がんが膵臓に転移することは非常に少ないです。
膵臓へ転移した場合、膵管の流れを邪魔すれば、理屈の上では膵炎を起こし、腹痛の原因となる可能性がありますが、実際にそのような患者さんはほとんどいません。まったく症状が無く、CTなどの画像検査で偶然見つかる場合がほとんどです。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る小菅信哉ほか. 胆嚢癌孤立性膵転移の1例. 日本消化器外科学会雑誌. 2023, 56, 487–495.
浅野賢道ほか. 重症急性膵炎を呈した腎細胞癌膵転移の1例. 日本消化器外科学会雑誌. 2009, 42, 1837–1842.
がん情報サービス.“胆道がん(胆管がん[肝内胆管がんを含む]・胆のうがん・十二指腸乳頭部がん)について”.がん情報サービス.https://ganjoho.jp/public/cancer/biliary_tract/print.html,(参照 2024-12-06). - A.
胆管がんにより胆汁の流れが十分に機能しないと、白い便が出ることがあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る胆管がんの症状として、白い便(白色便)が出ることがあります。
胆管にがんができて胆汁が流れにくくなると、胆汁が腸管に流れず黄疸が発生します。
黄疸は胆汁の成分によって皮膚や白目の部分が黄色くなる状態です。
便は本来胆汁の成分によって茶色になりますが、腸に胆汁が流れないことにより着色されず、便の色が白っぽいクリーム色になります。
その他の胆道がんの症状としてはなどがあります。
- A.
最初に出てくる症状としては約90%を占めますが、胆管がんの約半数の患者さんは黄疸が無く発見されています。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る黄疸は、顔などの皮膚や白目の部分が黄色くなる症状です。
胆管がんにおいて最初に出てくる症状は、胆道閉塞の症状である黄疸が約90%と最も多くなっています。
胆のうがんの場合は、最初に黄疸の症状が出るのは10〜44%の患者さんです。
ただし、国内では約半数の患者さんで黄疸の症状がなく胆管がんが発見されたとの報告があります。
また、そのうち採血で肝機能障害を指摘されて発見されるのが約1/3と報告されています。 - A.
胆道がんで治療中に、急変してしまうことがあります。
解説胆道がんの患者さんで容体が急変してしまう場合はあります。
病気の性質上急に体調が悪化する場合があり、胆道がんでは特に、病気の進行によって胆汁の通り道がふさがってしまい、「胆管炎」が起こることがあります。腹痛、発熱、黄疸の症状が出現し、直ちに内視鏡の処置、抗生剤の治療が必要な状況です。経過が早ければ数日で生命に危険が及ぶため、早期の治療を必要とします。
また、腫瘍から急速に出血して貧血、黄疸を来す「胆道出血」も危険な合併症です。貧血に加え胆管炎も同時に起こることがあり、入院での治療がすぐに必要となります。
これらの合併症は必ずしも前兆を来すとは限らず、突然に起こることもありますが、「右上腹部痛」「悪寒」「38度を超えるような発熱」などの症状は胆管炎の初期症状である可能性があるため、そのような場合には早めに病院を受診した方が良いでしょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本肝胆膵外科学会. 胆道がん取り扱い規約第7版. 金原出版. 2021
日本肝胆膵外科学会. エビデンスに基づいた 胆道癌診療ガイドライン 改訂第3版. 医学図書出版. 2019
近藤哲. 胆管癌の外科治療成績. 日本消化器病学会雑誌. 2010, 107, 1096-1101.
江畑智希. 胆管がんの現状と展望. 現代医学. 2021, 68, 53–59.
有坂好史ほか. 胆嚢ポリープの診断と取扱い. 日本消化器病学会雑誌. 2015,112 , 444-455. - A.
黄疸や発熱、腹痛、腸での消化吸収が不十分となる症状が見られることがあります。
解説胆管ステントは、病気で流れなくなってしまった胆管に留置することで、胆汁を本来のように流れるようにします。胆管ステントが詰まってしまうと、胆汁の流れが止まってしまい、黄疸、発熱、腹痛といった症状が見られます。
多くは直ちに内視鏡の処置や経皮的処置を行ってステントを交換する必要があるため、これらの症状があればすぐに医療機関を受診しましょう。
そのほかに、胆管ステントが抜けてしまった場合にも同様に、黄疸や発熱、腹痛の症状が出ます。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るがん情報サービス.“胆道がん(胆管がん[肝内胆管がんを含む]・胆のうがん・十二指腸乳頭部がん) 治療”.がん情報サービス.https://ganjoho.jp/public/cancer/biliary_tract/treatment.html,(参照 2024-06-28).
日本IVR学会.“がんによる閉塞性黄疸に対する胆管ステントとは?”.日本IVR学会.https://www.jsir.or.jp/wp-content/uploads/2015/03/IVR_PR200903tankan.pdf,(参照 2024-06-28). - A.
黄疸、呼吸困難、不眠、痛み、吐き気、だるさ、しびれなどがあります。
解説末期に限りませんが、黄疸は胆管がんに特徴的な症状です。胆管ステント留置などの処置で黄疸は改善しますが、病状が進むと徐々に黄疸の治療も難しくなっていきます。
その他、みぞおちや右わき腹の痛み、腹痛、発熱、全身倦怠感、食欲不振、体重減少などが見られることがあります。
また、がんの末期症状として呼吸困難、不眠、痛み、吐き気、だるさ、おなかの張りなどの症状が起こることがありますが、これは胆管がんに限ったものではありません。
病状が進んだ状況では、つらい症状ができるだけ無いように、適宜痛み止めなどを使用することが大切です。
症状で辛い時は我慢せず、早めに医師や看護師に相談しましょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るがん情報サービス.“緩和ケア”.がん情報サービス.https://ganjoho.jp/public/dia_tre/treatment/relaxation/index.html,(参照 2024-06-28).
がん情報サービス.“胆道がん(胆管がん[肝内胆管がんを含む]・胆のうがん・十二指腸乳頭部がん)について”.がん情報サービス.https://ganjoho.jp/public/cancer/biliary_tract/print.html,(参照 2024-06-28). - A.
黄疸が見られることがあり、特に肝外胆管がんでよく見られます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る胆管がんでは黄疸が見られることがあります。
黄疸とは皮膚が黄色くなる症状で、特に肝外胆管がんや十二指腸乳頭部がんでよく見られます。
胆汁の通り道である胆管が、がんで詰まったり狭くなったりすることで胆汁が上手く流れなくなり、十二指腸へ胆汁を排出することができなくなります。その結果、逃げ場を失った胆汁の成分が血液中に胆汁が流れこむことで黄疸が生じます。
胆汁の中のビリルビンと呼ばれる黄色の色素が血液に混ざることによって、- 白目や皮膚が黄色くなる
- 尿の色が茶色くなる
といった黄疸の症状が起こります。
胆汁が腸に排出されなくなる結果、便の色が白っぽくなることがあります。 - A.
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るセルフチェックにより、胆道がんの可能性を疑うことはある程度可能です。ただし、あくまで疑う目安とし、専門医の診断を受けてください。
胆道がんには特徴的な症状は少ないですが、以下の項目にあてはまるようであれば、胆道がんの可能性が考えられます。 - A.
胆道がんは初期症状に乏しいです。初期症状としては、黄疸や腹痛を認めることが多いです。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る胆道がんはいずれも症状が出づらいため、初期症状に乏しいです。
最初に出る症状としては、胆管がんと乳頭部がんでは黄疸が多く、90%を占めています。これはがんによる胆道の狭窄によるものです。割合としては少ないですが、発熱、腹痛、体重減少といった症状が最初に出る場合もあります。また、健康診断での採血の異常や腹部超音波検査、胃カメラの検査が発見のきっかけとなることもあります。
これに対して、胆嚢がんで最初に出る症状はお腹の右上の腹痛が最も多く、50~80%を占めています。それについで黄疸、吐き気や嘔吐、体重減少といった症状が続きます。胆嚢がんについても、無症状のまま腹部超音波検査で偶然発見されることがあります。 - A.
胆道がんの症状には、腹痛、黄疸、吐き気、体重減少、全身のだるさなどがあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る胆道がんでは、主に以下のような症状がみられます。
など
なお、胆道がんは発生部位によって胆管がん、胆嚢がん、乳頭部がんに分けられます。それぞれ最初に出る症状としては、胆管がんと乳頭部がんでは黄疸、胆嚢がんでは腹痛が最も多いと言われています。
ただし、症状が出にくいため、健康診断の採血や超音波検査、胃カメラの検査で偶然見つかることもあります。 - A.
胆道がんの直接の原因は不明ですが、いくつかのリスク因子が知られています。リスク因子はがんのできる場所によって異なります。
解説胆道がんの直接的な原因は明らかではありませんが、胆道がんの危険因子がいくつか知られています。
胆道がんはできる部位によって、胆管がん、胆嚢がん、乳頭部がんに分けられますが、リスクはそれぞれ異なります。胆管がんのリスク
- 膵胆管合流異常(膵臓の管と胆管が途中で合流してしまっている状態)などの胆管の慢性炎症を引き起こす病気
- 化学物質
- 寄生虫
- 肥満
- 糖尿病
など
胆嚢がんのリスク
生まれつきの要因(解剖学的な異常)
- 膵胆管合流異常
- 胆嚢腺筋腫症(胆嚢がくびれた形をしていること)
など
胆嚢疾患
- 胆石
- 胆嚢ポリープ
など
生活習慣に関連する要因
- 肥満
- 喫煙
- 飲酒
- 糖尿病
など
乳頭部がんのリスク
乳頭部がんのリスク因子は特定されていません。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本肝胆膵外科学会、胆道癌診療ガイドライン作成委員会. 胆道癌診療ガイドライン改訂第3版. 医学図書. 2019
遠藤 格ほか. 胆嚢癌の疫学とリスクファクター. 胆道. 2019, 33, p.234-243.
監修医師
診療科・専門領域
- 消化器内科