胆道がんや胆管がんで食べてはいけないものや避けたほうがよいものはありますか?
胆道がん自体に禁止食品はなく、胆管ステント留置後は繊維質の多い食品に注意が必要とされています。
胆道がん・胆管がんそのものに、食べてはいけないと決められた食品はないとされています。ただし、黄疸(おうだん)の治療で胆管ステントを入れている場合など、治療や処置に合わせて気をつけたい食べ物はあります。
胆道がん・胆管がんで食べてはいけないものはある?
胆道がんの療養中の食生活は「できるだけ脂質を控え、消化のよいものをバランスよく食べること」が基本と説明されており、特定の食品を禁止するリストは示されていません(国立がん研究センター)。そのため、この食品は絶対に口にできないと決まっているわけではなく、体調や治療の内容に合わせた食べ方が中心になります。
胆道がんで胆管ステントを入れたあとに注意したい食べ物
胆道にがんができると胆道がつまり、胆汁(たんじゅう)の流れがせき止められることが多く、その場合はステントというプラスチックや金属の管を胆管の中に置き、胆汁を腸へ流す方法がとられます(国立がん研究センター)。このステントは、食べ物の成分や食物繊維が内側に付着してつまる(閉塞)ことがあると報告されています(Kwon CI, et al. Clin Endosc. 2016/Donelli G, et al. Clin Med Res. 2007)。繊維質の多い食品は、よく噛んで少量ずつにするなど、食べ方に配慮しておくと安心です。
胆道がんの化学療法中に気をつける食事
胆道がんに対して化学療法(抗がん剤治療)を行っている場合には、食事に注意が必要な状況があります。抗がん剤の作用で、血液検査で免疫を担う細胞の数値が減っている期間は、生焼けの肉、加熱の十分でない魚介類など、生ものの摂取には注意が必要です。また、プラチナ系の抗がん剤治療は腎臓に負担となるため、水分摂取は十分に行うことが推奨されます。注意が必要な点は治療の種類やその時の状況によって異なるため、担当医に確認しましょう。
胆道がんの食事の基本は脂質を控えて少量ずつ
国立がん研究センターは、療養中の食事の工夫として次の点を挙げています。
- 食事は控えめの量から少しずつ、何回かに分けてとる
- 脂肪分をとりすぎない(動物性脂肪を控え、植物性脂肪をとる)
- 大豆製品や魚など良質なタンパク質をとる
- 香辛料やコーヒー、紅茶は控えめにする
- アルコールをとるときは、まず医師に確認する
胆道がんでステントが詰まったときに出る症状
ステントがつまると胆汁の流れが再び滞り、細菌が関わって胆管炎(たんかんえん)が起こることがあります。次のような変化がみられることがあります。
- 発熱
- 皮膚や白目が黄色くなる黄疸
胆道がんの食事で迷ったときの相談先
食べてよい量や内容は、病気の状態・治療の段階・体調によって変わるため、医師や管理栄養士の指示が優先されます。自分だけで判断せず、気になる食品があるときは治療を担当する医師に確認しておくとよいでしょう。ステントを入れたあとに発熱や黄疸が現れたときは、早めに医療機関への受診をご検討ください。
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(参考文献)
国立研究開発法人国立がん研究センター がん情報サービス『胆道がん(胆管がん[肝内胆管がんを含む]・胆のうがん・十二指腸乳頭部がん) 療養』(2025年3月25日更新)https://ganjoho.jp/public/cancer/biliary_tract/follow_up.html.(参照 2026-09-08).
国立研究開発法人国立がん研究センター がん情報サービス『胆道がん(胆管がん[肝内胆管がんを含む]・胆のうがん・十二指腸乳頭部がん) 治療』(2020年10月14日更新)https://ganjoho.jp/public/cancer/biliary_tract/treatment.html.(参照 2026-09-08).
Kwon CI, Lehman GA. Mechanisms of Biliary Plastic Stent Occlusion and Efforts at Prevention. Clin Endosc. 2016;49(2):139-146.
Donelli G, Guaglianone E, Di Rosa R, Fiocca F, Basoli A. Plastic biliary stent occlusion: factors involved and possible preventive approaches. Clin Med Res. 2007;5(1):53-60.
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医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
石川 翔理 監修
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