胆管ステントの交換時期はいつごろですか?
胆管ステントはプラスチック製で2〜3ヶ月、金属製で6ヶ月程度が交換の目安とされています。
胆道がんでは、がんが胆管をふさいで黄疸(おうだん)が出ることがあり、胆汁の流れを保つために胆管ステントを留置します。ステントは時間がたつと詰まってくるため、交換時期の目安を知っておくことが大切です。
胆道がんで胆管ステントを入れるのはなぜ?
胆管ステントとは、プラスチックや金属でできた細い管を胆管の中に置き、胆汁(たんじゅう)を本来の流れ道である腸の中に流す方法です(国立がん研究センター)。胆汁の通り道を確保することで、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる状態)の予防、改善が期待されます。留置する経路には、内視鏡を使う方法と、体の表面から肝臓を刺す経皮的な方法があります(日本IVR学会)。
胆道がんの胆管ステントの交換時期の目安
日本胆道学会によると、プラスチックステントは2〜3ヶ月程度、金属ステントは6ヶ月程度で閉塞してくると言われており、これが交換時期の目安とされています。ただし、患者さんの状態によって、目安より短くなることも長くなることもあります。金属製は径が太く詰まりにくいとされますが、同じ金属製でも詰まりやすさに差があることが報告されています。また、患者さんの体質による部分もあり、短期間で何回も詰まることもしばしばあります。
胆道がんの胆管ステントが詰まったときの症状
体内に置いたステントは、詰まったり位置がずれたりしても、症状が出るまで気づきにくいことがあります(国立がん研究センター)。次のような症状は、ステントになんらかのトラブルが起きているサインのことがあります。
胆道がんの胆管ステント交換の方法とリスク
閉塞した場合は、ステントを入れ替えるか、ステントを追加することがあります(日本胆道学会)。処置は内視鏡的または経皮的に行われますが、出血・膵炎(すいえん/膵臓の炎症)・痛み・感染などが起こることもあります(日本IVR学会)。こうしたリスクがあるため、患者さんの状況によっては目安の期間を超えてステントを留置したままにする場合もあります。
胆道がんの胆管ステント留置後に必要な検査
ステントとがんの状態を確認する目的で、定期的な通院による採血やCT、超音波(エコー)などの画像検査を行うことが大切です(日本IVR学会)。腹痛や発熱、黄疸などの症状があるときは、早めに医療機関への受診をご検討ください。
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(参考文献)
日本胆道学会「内視鏡的胆管ドレナージ(ステンティング)」https://www.tando.gr.jp/qa/qa18/.(参照 2026-09-08).
国立研究開発法人国立がん研究センター がん情報サービス「胆道がん(胆管がん[肝内胆管がんを含む]・胆のうがん・十二指腸乳頭部がん)治療」https://ganjoho.jp/public/cancer/biliary_tract/treatment.html.(参照 2026-09-08).
日本IVR学会 広報委員会『がんによる閉塞性黄疸に対する胆管ステントとは? ―黄疸に対する治療法―』2009年3月制作. https://www.jsir.or.jp/wp-content/uploads/2015/03/IVR_PR200903tankan.pdf.(参照 2026-09-08).
Moses PL, Alnaamani KM, Barkun AN, et al. Randomized trial in malignant biliary obstruction: plastic vs partially covered metal stents. World J Gastroenterol. 2013;19(46):8638-46.
Sakai Y, Sugiyama H, Kawaguchi Y, et al. Uncovered versus covered metallic stents for the management of unresectable malignant distal biliary obstruction: a randomized multicenter trial. Scand J Gastroenterol. 2021;56(10):1229-1235.
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医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
石川 翔理 監修
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