胆嚢ポリープが悪性のがんである確率はどのくらいですか?
胆嚢ポリープは10mmを超えるものでは、24%にがんを認めるという報告があります。
胆嚢ポリープは検診の超音波検査で5~10%の方に発見されます。多くはコレステロールポリープと呼ばれる良性のポリープですが、中には早期の胆嚢がんであるものが含まれています。
一般的には、10mmを超えないような小さなポリープの場合には、定期的に超音波検査を行って経過を見ます。徐々に大きくなってくる場合や、10mmを超えるような大きいポリープの場合には、手術で胆嚢ごとポリープを切除することを検討します。
このような対応を行うのは、10mmを超えるようなポリープではがんの可能性が上昇することが分かっているためです。
切除した胆嚢を調べた研究によると、ポリープが5mm以下の場合にはがんの頻度は4.6%程度ですが、6~10mmでは9.3%、11~15mmでは24.1%、16~20mmでは67%と、10mmを超えるとがんの可能性が急に高まるということが報告されています。この研究では胆嚢の手術をした方に限って調査をしているため、実際のがんである確率よりは、高い数値が出ている可能性があります。しかし、大きくなるほどがんである可能性が高まるという傾向は確かなようです。
そのほかに、ポリープの形状や血流によってもがんを疑う場合があります。超音波内視鏡:EUSと呼ばれる、胃カメラの先端に超音波の機械がついた検査で胃から胆嚢を観察することで、病変について詳しく調べる場合もあります。
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最終更新日:
医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
石川 翔理 監修
(参考文献)
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