胆管がんの末期症状を教えてください。
黄疸やみぞおち・右わき腹の痛み、発熱、だるさ、食欲不振、吐き気などがみられることがあります。
胆管がんは胆道がんのひとつで、進行すると黄疸などさまざまな症状が現れます。ここでは末期に多い症状と、その和らげ方をまとめます。
胆管がんの末期にみられる症状
胆管がんが進行した段階では、次のような症状が出るとされています(国立がん研究センター がん情報サービス)。
実際にどの症状が出るかは病気の状況によって異なり、患者さんごとにさまざまです。
胆管がんで黄疸が起こるのはなぜ?
黄疸は、胆管の内部ががんによって狭くなったりつまったりして、黄色の色素であるビリルビンを含む胆汁(たんじゅう)が血液の中に流れ込むことで起こるとされています(がん情報サービス)。胆道がつまった場合には、たまった胆汁を通すための処置(胆道ドレナージ)が行われ、体内にステント(細い管)を留置する内ろうという方法もあります。ただし末期の病状では、こうしたステントを留置する処置自体の負担が大きく、無理に処置を行わず症状を抑える治療が選択される場合もあります。
胆管がんの末期の痛みはどのように和らげる?
痛みは本人にしかわからないため、我慢せず担当の医師・看護師・薬剤師に伝えることが大切です(がん情報サービス)。治療は鎮痛薬を内服する方法が中心で、解熱鎮痛薬では十分に痛みがとれない場合や、中くらいから強い痛みがある場合には医療用麻薬が使われます。内服が難しい場合には点滴で鎮痛薬を使用します。不安や抑うつ、疲労、不眠によって痛みが悪化することもあり、ご家族や医療スタッフの精神的な支持もとても大切です。痛みに限らず、つらいことがあればすぐに周りのスタッフに伝えてください。
胆管がん末期の呼吸困難・不眠・吐き気
痛みのほかに、息苦しさ(呼吸困難)、夜眠れなくなる(睡眠障害)、吐き気、だるさといったつらさが現れることがあります。これらは胆管がんに限らず、がんの進行期に共通してみられる症状です。呼吸困難に対しては、薬物療法や酸素療法などの治療で症状を緩和します(日本緩和医療学会ガイドライン2023年版)。
胆管がんの緩和ケアはいつから受けられる?
緩和ケアは終末期だけでなく、がんと診断された時からがん治療と同時に行われることが一般的です(厚生労働省)。痛みや吐き気などの症状は軽いうちに治療を始めれば短期間で十分に和らげることができるとされ、緩和ケアによって80%以上の人の痛みが和らいだという報告もあります(がん情報サービス)。症状が軽い段階では主治医が緩和的治療を開始し、末期で症状が重くなった際には緩和ケア科で専門的な緩和治療に切り替えます。つらい症状があるときは我慢せず、担当の医師・看護師への相談や医療機関への受診をご検討ください。
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(参考文献)
国立がん研究センター がん情報サービス『胆道がん(胆管がん[肝内胆管がんを含む]・胆のうがん・十二指腸乳頭部がん)全ページ表示』https://ganjoho.jp/public/cancer/biliary_tract/print.html.(参照 2026-09-08).
国立がん研究センター がん情報サービス『胆道がん(胆管がん[肝内胆管がんを含む]・胆のうがん・十二指腸乳頭部がん)治療』https://ganjoho.jp/public/cancer/biliary_tract/treatment.html.(参照 2026-09-08).
国立がん研究センター がん情報サービス『緩和ケア』https://ganjoho.jp/public/dia_tre/treatment/relaxation/index.html.(参照 2026-09-08).
国立がん研究センター がん情報サービス『痛み』https://ganjoho.jp/public/support/condition/pain/index.html.(参照 2026-09-08).
日本緩和医療学会『進行性疾患患者の呼吸困難の緩和に関する診療ガイドライン 2023年版』金原出版,
厚生労働省『緩和ケア』https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkouiryou/kenkou/gan/gankanwa.html.(参照 2026-09-08).
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編集・監修基準について
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医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
石川 翔理 監修
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