肥厚性瘢痕の治療にステロイド注射は使いますか?
肥厚性瘢痕の治療にステロイド注射は有効です。
肥厚性瘢痕の治療において、ステロイドの局所注射は有効な治療法のひとつとして推奨されています。日本では、トリアムシノロンアセトニド(商品名ケナコルト-AⓇなど)という薬が主に使われ、通常5~10mg程度の量を2週間以上の間隔をあけて注射されます。
この治療により、瘢痕の盛り上がり(隆起)が改善されることが多くの患者さんで確認されており、51~100%の患者さんで改善が見られたとの報告もあります。特に、発症から6ヶ月以内など、早期に治療を開始すると、よりよい結果が得られる傾向があります。
ステロイド注射は、単独で行われることもあれば、手術後の補助治療や、他の治療法(例えばレーザー治療や圧迫療法など)と組み合わせて行われることもあります。局所性の瘢痕には第一選択の治療法とされることもあります。
ただし、注射部位に痛みを感じたり、皮膚が薄くなる(萎縮)、色が変化する(色素異常)、毛細血管が広がる(血管拡張)などの副作用が現れる可能性もあります。そのため、医師とよく相談し、ご自身の状態に適した治療計画を立てることが大切です。
日本医科大学付属病院形成外科 形成外科
初岡 佑一 監修
(参考文献)
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