肥厚性瘢痕の治療で使う注射にはどんな種類がありますか?
肥厚性瘢痕の治療では、主にステロイドの局所注射が用いられます。
肥厚性瘢痕に対する注射治療として、現在最も一般的に用いられているのはステロイドの局所注射です。ステロイド薬は、傷が盛り上がったり硬くなったりするのを抑える効果があります。
具体的には、トリアムシノロンアセトニド(商品名ケナコルト-AⓇなど)という種類のステロイド薬が、患部に直接注入されることがあります。この注射は、盛り上がった傷を平らにしたり、痛みを和らげたりする目的で用いられます。通常、数週間に一度の頻度で注射を行い、傷の状態を観察しながら治療を継続します。
ステロイド注射には、次のような効果が報告されています。
- 病変の盛り上がりの改善
- 痛みの軽減
ただし、注射部位の皮膚が薄くなったり、色素の変化が起きたりする可能性もあります。ステロイド注射は、手術やその他の治療法と組み合わせて行われることも多く、患者さんの状態に合わせて治療計画が立てられます。
日本医科大学付属病院形成外科 形成外科
初岡 佑一 監修
(参考文献)
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