肥厚性瘢痕が自然治癒するまでの期間は、一般的にどのくらいかかるのでしょうか?
肥厚性瘢痕は、3~6ヶ月で増大し、約2年で成熟瘢痕になります。
肥厚性瘢痕は、けがや手術などの傷が治ったあと、傷口で炎症が長引くことによって発生する盛り上がった傷跡です。症状は、傷が閉じてから数週間程度で現れ始めることがあります。
一般的に、肥厚性瘢痕は次のような経過をたどります。
- 増大期: 傷跡ができたあと、約3ヶ月から6ヶ月の間で、赤みや硬さ、盛り上がりが増していく傾向があります。
- 成熟期: その後、約2年かけて徐々に症状が落ち着き、最終的には比較的目立たない安定した傷跡(成熟瘢痕)になるとされています。
ただし、これは一般的な経過の目安であり、個人の体質や傷跡ができた体の部位によっては、これよりも長い期間の経過観察が必要となる場合もあります。
肥厚性瘢痕は、単に見た目が気になるだけでなく、かゆみや痛みを伴うこともあり、患者さんの治療に対するニーズも高い病態です。そのため、盛り上がりが気になる、赤みが引かない、かゆみや痛みがあるといった症状が続く場合は、自然治癒を待つだけでなく、早期に形成外科を受診して専門医の診断を受け、適切な治療を開始することが推奨されています。早期の介入により、症状の改善や見た目の回復が期待できます。
日本医科大学付属病院形成外科 形成外科
初岡 佑一 監修
(参考文献)
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