肥厚性瘢痕には初期症状はありますか?
傷が治った数週間〜数ヶ月後に、赤く盛り上がった傷跡として現れ、かゆみや痛みを伴うことがあります。
肥厚性瘢痕は、けがや手術などでできた傷が閉じたあと、その場所で炎症が長く続くことで生じる病的な傷跡です。これは傷跡が慢性的に炎症を起こしている状態であると言えます。
肥厚性瘢痕は、通常、傷が治ってから数週間から数ヶ月の期間で顕在化し始めるとされています。この時期に現れる肥厚性瘢痕の主な特徴と症状は以下の通りです。
- 見た目の変化: 元の傷の範囲を超えず、その傷跡が赤みを帯びて盛り上がってきます。
- 感覚の変化: 傷跡の部分にかゆみ(掻痒)を感じたり、触れると痛み(疼痛)を伴ったりすることがあります。これらの症状は、患者さんが治療を希望する大きな理由のひとつにもなっています。
肥厚性瘢痕は、現れてから3ヶ月から6ヶ月の間でさらに大きくなることがありますが、その後は約2年かけて徐々に落ち着き、目立たない成熟した傷跡へと変化していく傾向があります。このような初期の変化や症状に気づいた場合は、適切な医療機関で相談することが大切です。
日本医科大学付属病院形成外科 形成外科
初岡 佑一 監修
(参考文献)
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