肥厚性瘢痕を放置するとどうなりますか?

肥厚性瘢痕は自然に平坦化することもありますが、痛みやかゆみが続く場合があり、長期的な経過観察と早期治療が推奨されます。

解説

肥厚性瘢痕は、傷が閉じたあと、局所の炎症が遅れて数週間から数ヶ月で現れることがあります。症状が現れてから通常3~6ヶ月間は大きくなり、その後約2年かけて徐々に平坦な「成熟瘢痕(せいじゅくはんこん)」へと変化していく傾向があります。

しかし、この瘢痕を放置すると、以下のような症状が続くことがあります。

  • 痛みや強いかゆみ
  • 傷跡の肥厚

これらの症状は、瘢痕組織に多くの炎症細胞が存在し、慢性的な炎症が続いている状態を示します。また、瘢痕の大きさやできる場所によっては、見た目の問題だけでなく、関節の動きが制限されるなどの機能的な支障をきたすことがあります。これにより、患者さんの日常生活の質(QOL)が低下する可能性もあります。

そのため、肥厚性瘢痕に対しては、早期に専門医の診察を受け、治療介入することが望ましいとされています。早期に治療を始めることで、よりよい治療効果が期待できるからです。治療を行わない場合でも、症状の経過を注意深く見守ることが大切です。

公開日

最終更新日

日本医科大学付属病院形成外科 形成外科

初岡 佑一 監修

おすすめのQ&A
関連する病気と症状

(参考文献)

この記事をシェアする

治療が必要な患者様へのお願い

肥厚性瘢痕

の方は説明を必ずお読みください

こちらのQRコードを

スマーフォンのカメラで読み取ってください

疾患について分かりやすくまとまっています
1

QRコードを読み取るだけ 非接触で安心

2

一問一答なので 読むのが簡単

3

どんな治療をするべきか 納得して取り組める

関連するQ&A
関連する病気と症状
気になる症状はユビーアプリで簡単チェック
初めての方へ

ユビー病気のQ&Aとは?

現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。

病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ
無料で症状を調べる
医療AIに不調を相談

医療AIパートナー ユビー

24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです

無料で症状を調べる
症状を調べる

症状検索エンジン「ユビー」

体調に不安がある、医療機関への受診を考えている方向けに、20〜30問程度の質問に答えることで、あなたに関連性のある病名や、適切な受診先を無料で調べられます。

医療機関を探す
医療機関を探す

お近くの病院をお探しの方へ

「受診科が分からない」「どの医療機関に行ったらいいか分からない」といった悩みは、ユビーの病院検索が便利です。近所の病院も探せるので、ぜひご利用ください。

治療法を調べる
治療法を調べる

治療案内ユビー

自身の治療情報を登録することで、治療の選択肢や使っている薬についてなど、あなたの参考になりそうな治療情報を調べられる機能です。

ネットで医師相談
ネットで医師相談

ユビーかんたん医師相談

病院にすぐに行くべきかなど悩んだタイミングですぐに相談。つらくて病院に行けないとき、時間がないとき、夜間や休日などに、いつでも医師に相談できます。