肥厚性瘢痕を放置するとどうなりますか?
肥厚性瘢痕は自然に平坦化することもありますが、痛みやかゆみが続く場合があり、長期的な経過観察と早期治療が推奨されます。
肥厚性瘢痕は、傷が閉じたあと、局所の炎症が遅れて数週間から数ヶ月で現れることがあります。症状が現れてから通常3~6ヶ月間は大きくなり、その後約2年かけて徐々に平坦な「成熟瘢痕(せいじゅくはんこん)」へと変化していく傾向があります。
しかし、この瘢痕を放置すると、以下のような症状が続くことがあります。
- 痛みや強いかゆみ
- 傷跡の肥厚
これらの症状は、瘢痕組織に多くの炎症細胞が存在し、慢性的な炎症が続いている状態を示します。また、瘢痕の大きさやできる場所によっては、見た目の問題だけでなく、関節の動きが制限されるなどの機能的な支障をきたすことがあります。これにより、患者さんの日常生活の質(QOL)が低下する可能性もあります。
そのため、肥厚性瘢痕に対しては、早期に専門医の診察を受け、治療介入することが望ましいとされています。早期に治療を始めることで、よりよい治療効果が期待できるからです。治療を行わない場合でも、症状の経過を注意深く見守ることが大切です。
日本医科大学付属病院形成外科 形成外科
初岡 佑一 監修
(参考文献)
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