肥厚性瘢痕がかゆい場合、どのような対処法がありますか?
かゆみには、シリコン製剤、圧迫療法、外用薬が有効です。
肥厚性瘢痕は、傷跡が赤く盛り上がるだけでなく、かゆみや痛みを伴うことがよくあります。かゆみが気になる場合、ご自宅でできるセルフケアや、医療機関で処方されるお薬で症状を和らげることが可能です。
主な対処法は、以下の通りです。
- シリコン製剤の使用(保険適応外):シリコンジェルシートやシリコンテープを傷跡に貼る方法です。これらはかゆみ、赤み、硬さを和らげる効果が期待でき、毎日12〜24時間の貼付を2〜3ヶ月間続けることが推奨されています。手軽に入手でき、ご自身で継続的に使用できます。
- 圧迫療法:傷跡を物理的に圧迫することで、盛り上がりやかゆみを軽減させる方法です。サポーターや包帯などで圧力をかけることで効果が得られ、シリコン製剤と併用するとさらによい治療効果が期待できます。
- 外用薬(塗り薬):炎症を抑え、かゆみを和らげるために、副腎皮質ホルモン(ステロイド)を配合した軟膏などが処方されることがあります。これにより、かゆみの原因となる炎症物質の働きを抑えることが期待できます。
これらの方法は、かゆみの症状を和らげるのに役立ちますが、自己判断せずに、一度形成外科を受診して適切な診断と治療方針について相談することをおすすめします。肥厚性瘢痕は早期に治療を開始することが推奨されているため、気になる症状がある場合は、専門医の指導のもとで適切な対処を行うことが重要です。
日本医科大学付属病院形成外科 形成外科
初岡 佑一 監修
(参考文献)
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