家族性高コレステロール血症の場合、日常生活で気を付けることはありますか?

低脂肪・低コレステロール食、運動習慣の維持、禁煙、ストレス管理が重要です。定期的な検査と服薬も欠かせません。

解説

家族性高コレステロール血症(FH)の患者さんは、日常生活で以下の点に特に気をつける必要があります。

1.食事管理

  • コレステロールや飽和脂肪酸の摂取を控えめにします。
  • 動物性脂肪の摂取を減らし、魚や植物性の脂肪を適度に摂るよう心がけます。
  • 高カロリー・高脂肪の食品を控え、バランスの取れた食事を心がけます。

2.運動習慣

  • 定期的な有酸素運動を行い、動脈硬化の予防に努めます。
  • 運動は血液中のHDLコレステロール(善玉コレステロール)を増やす効果があります。

3.禁煙

  • 喫煙者の場合、禁煙することが非常に重要です。
    • 喫煙は動脈硬化を促進するため、FH患者さんにとって特に危険です。

4.ストレス管理

  • 過度のストレスや緊張は脂質異常症に関係する可能性があるため、適切なストレス管理を行います。

5.定期的な健康チェック

  • 頸動脈エコー検査や心臓の検査を定期的に受け、動脈硬化の進行状況を確認します。
  • LDLコレステロール値を定期的に測定し、管理します。

6.家族の健康管理

  • FHは遺伝性疾患であるため、血縁者にも同様の症状がある可能性があり、家族の健康管理にも注意を払います。

7.薬物療法の遵守

  • 医師の指示に従い、処方された薬を確実に服用します。FHの場合、薬物療法が非常に重要です。


FHは若年から動脈硬化が進行するリスクが高い病気です。そのため、日常生活での管理が特に重要となります。これらの注意点を守りつつ、定期的に専門医の診察を受け、適切な治療を継続することが大切です。

公開日

最終更新日

富士在宅診療所 一般内科

本間 雄貴 監修

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(参考文献)

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