家族性高コレステロール血症は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
主にスタチン系薬剤を使用します。筋肉痛や肝機能障害等の副作用があり得るため、定期的な検査と経過観察が必要です。
家族性高コレステロール血症の主な治療薬とその副作用について説明します。
1.スタチン
最も一般的に使用される薬剤です。LDLコレステロールの生成を抑制します。スタンダードスタチンとストロングスタチンがあり、ホモ接合体の患者さんにはストロングスタチンが使用されます。
2.エゼチミブ
腸からのコレステロール吸収を抑制します。
3. 胆汁酸吸着薬(レジン)
コレステロールの再吸収を阻害します。
- 副作用:便秘、消化器症状
4.PCSK9阻害薬
注射薬で、LDL受容体の働きを高めます。
- 副作用:注射部位反応、まれにアレルギー反応
5.ニコチン酸誘導体
HDLコレステロールを増やし、LDLを減らします。
- 副作用:顔面紅潮、かゆみ、胃腸障害
これらの薬剤は、患者さんの状態や重症度に応じて選択されます。副作用の発現には個人差があり、すべての患者さんに現れるわけではありません。治療開始後は定期的な検査と経過観察が重要です。
適切な治療を継続することで、家族性高コレステロール血症の患者さんも健康な方と同様の生活を送ることができ、寿命への影響も最小限に抑えられます。
公開日:
最終更新日:
富士在宅診療所 一般内科
本間 雄貴 監修
(参考文献)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
家族性高コレステロール血症
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラサービスの目的と位置付け
ユビー病気のQ&Aは、情報提供を目的としたサービスのため、医師・医療従事者等による情報提供は診療行為ではありません。
診療を必要とする場合は、医師・医療機関にご相談ください。
当サービスは、信頼性および正確な情報発信に努めますが、内容を完全に保証するものではありません。
情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。