副乳のセルフチェックはできますか？

【発見のきっかけ：しこりの自覚】

副乳（ふくにゅう）は、通常の乳房から離れた部位、特に脇の下（腋窩）にできる乳腺組織の塊です。症状がない（無症状）場合もありますが、皮膚の下にしこり（触知可能な腫瘤）として現れることが多く、患者さん自身がこのしこりを感じることで副乳の存在に気づきます。

【月経・妊娠による変化】

副乳の組織は正常な乳腺組織と同じであるため、ホルモンの影響を強く受けます。この影響が、セルフチェックで見つけやすい変化につながります。

痛みや腫れ

月経周期、特に月経前には、副乳の部位が張ったり、痛み（疼痛）を感じたりすることがあります。

サイズの変化

妊娠や授乳期には組織が発達し、副乳が腫れてサイズが大きくなることがあります。

【重要な注意点】

自分で脇の下にしこりや腫れを自覚した場合でも、それが単なる正常な副乳組織なのか、あるいは良性または悪性の病変（副乳癌）なのかを自分で判断することはできません。脇の下のしこりには、リンパ節の腫れなど他の病変の可能性もあるため、触知可能な塊や、月経に伴う強い痛みや腫れがある場合は、必ず専門の医療機関を受診し、超音波検査などで精密な診断を受けることが重要です。

また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、副乳かどうかのセルフチェックができます。ぜひご活用ください。