1型糖尿病ではどのような症状がありますか？

1型糖尿病ではインスリンがほとんど分泌されなくなるため、血糖が細胞内に取り込まれず高血糖となり、それに伴う症状が現れます。体は水分を失い、強い口渇感と多尿を生じ、エネルギー不足（血糖をエネルギー源として利用できなくなる）から体重減少と倦怠感が現れます。

進行すると脂肪が分解され、ケトン体が作られ、吐き気や腹痛、呼吸の異常、甘い口臭などを伴う糖尿病性ケトアシドーシスを引き起こします。感染症に対する抵抗力の低下や視力障害を訴えることもあります。急速に発症する例では意識障害を起こすこともあり、治療が遅れると生命の危険があります。

また、インスリン療法により低血糖を起こすと、動悸、発汗、手の震え、集中力低下などの症状が見られます。