不正出血

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更年期に鮮血の不正出血が見られる場合、何が考えられますか?

成育医療研究センター 産婦人科 共同研究員

藤井 達也 監修

更年期における不正出血では、ホルモンバランスの乱れが原因となることが多いですが、子宮体がんなど悪性腫瘍にも注意する必要があります。

解説

更年期は、ホルモンバランスが乱れるため、月経周期異常や不正(性器)出血が起こりやすい時期となります。
一方で、子宮体がんなどの悪性腫瘍(がん)の頻度も増えてくるため、見逃さないようにする必要があります。
その他に考えられる原因としては、以下のようなものが挙げられます。

腟炎

  • 萎縮性腟炎

など

ポリープ

  • 子宮頸管ポリープ
  • 子宮内膜ポリープ

など

良性腫瘍

など

その他

  • 出血しやすくなる全身や血液の病気

など

なお、出血してから時間が経過していない新しい血液であれば、鮮血となります。体表面からの出血や出血量が多い場合に、鮮血として観察されることが多い印象です。

おすすめのQ&A

右下腹部の痛みと不正出血が続いています、何科を受診すべきでしょうか?

右下腹部の痛みが1週間続いています。痛みは徐々に現れ、改善も悪化もしていません。また、生理ではないのに腟から出血したり茶色のおりものがほぼ毎日あります。精神的なストレスや肉体的な疲労も感じています。尿道のかゆみや不快感も年に数回あります。どの科を受診すべきか教えてください。

質問者のイラスト

50代 / 女性

右下腹部痛と腟からの出血でお悩みとのことで、また、こめかみの痛みや吐き気などの症状もあるとのことで心配ですね。 いただいた情報をもとに精一杯回答させていただきます。

早急に婦人科あるいは泌尿器科を受診しましょう

右下腹部痛と腟からの出血やおりものは、子宮や卵巣の問題(例えば、子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮内膜症など)、または泌尿器系の疾患(尿路感染症や腎盂腎炎など)が原因であらわれることがあります。特に、閉経後の出血は子宮体がんの可能性も考えられるため、早急な診察が推奨されます。

右下腹部の痛みが徐々に現れ、持続していること、そして閉経後に不正出血があることは、特に注意が必要です。これらの症状は、時として重篤な疾患が原因であることがあります。特に、閉経後の出血は、通常は認められず、子宮や卵巣の病変を疑う重要な兆候です。

また、尿道のかゆみや不快感からは、泌尿器科的な問題も考えられます。 内科系のかかりつけ医がある場合には、まずはそちらで相談し、必要に応じて適切な専門科への紹介を受けることが望ましいです。早めの診察をお勧めします。

この度は、ユビーかんたん医師相談でご相談いただきありがとうございます。 ほかにも気になることがございましたら、いつでもご相談ください。

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