高血圧で目がチカチカする場合、何が考えられますか？

高血圧で「目がチカチカする」場合、目や脳の血流の変化が関係している可能性があります。血圧が高い状態が続くと、血管に負担がかかり、特に細い血管が集まる網膜や視神経に影響を及ぼすことがあります。

代表的なものに、高血圧性網膜症があります。これは、長期間の高血圧によって網膜の血管が硬くなったり、出血や浮腫を起こしたりする疾患で、視界がチカチカする、かすむ、光がにじんで見えるといった症状がみられます。症状が進行すると、視力低下や視野の欠けが生じることもあります。

また、急激な血圧上昇（高血圧発作）によって、一時的に脳や網膜への血流が不安定になることでも、視界がちらついたり光がまぶしく見えたりすることがあります。まれに、一過性脳虚血発作という脳の血流障害が関係していることもあり、この場合は頭痛や手足のしびれ、言葉のもつれを伴うことがあります。

このような症状がある場合は、まず眼科で眼底検査を受け、網膜や血管の状態を確認することが重要です。必要に応じて内科や循環器内科で血圧のコントロールを行い、生活習慣の改善（減塩、適度な運動、禁煙など）も併せて進めることが望まれます。

高血圧による「目のチカチカ」は、体からのサインである場合もあるため、放置せず早めに受診することが大切です。