過眠症で寝ても寝ても眠いのは、どうしてですか?
脳内で覚醒を維持する神経伝達物質の働きが弱く、睡眠欲求を適切に制御できないためです。
過眠症で長時間寝ても眠いのは、睡眠の「量」の問題ではなく、脳の「覚醒を維持する機能」に障害があるためです。
私たちの脳には、意識をはっきりと保つための「覚醒維持システム」があり、オレキシンという神経伝達物質がその中心的な役割を担っています。オレキシンは、脳全体に「起き続けなさい」という指令を送り、覚醒状態を安定させています。
過眠症の代表であるナルコレプシーでは、このオレキシンを作り出す部分の障害が原因だと考えられています。司令塔であるオレキシンが不足するため、覚醒状態を安定して保てなくなり、夜間に十分な睡眠をとっても日中に耐えがたい眠気に襲われるのです。
これは、睡眠と覚醒を切り替えるスイッチが、故障しているような状態と例えられます。そのため、本人の意思や努力とは関係なく、強い眠気が生じてしまいます。
こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科
山﨑 龍一 監修
(参考文献)
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