ループス腎炎の余命はどれくらいですか?
早期の診断と治療により、生存率は一般人口とほぼ同等にまで改善します。
ループス腎炎の治療の進歩により、腎予後と生存率の改善が得られてきました。
1950年代には、ループス腎炎患者の5年生存率はほぼ0%であったと言われていますが、ステロイドや免疫抑制薬の併用により予後は著明に改善しています。
ループス腎炎患者さんは心血管イベントや重篤感染症により一般人口と比べて死亡率が6倍高いという報告もありますが、その発生率も大幅に減少しています。
2014年の本邦の報告では、10年腎生存率は94.3%、生存率は95.7%であったと報告されています。
ネフローゼレベルのタンパク尿、診断時の血清クレアチニン値の高値、腎生検が遅れることなどが予後不良因子であるといわれていますので、早期の腎生検による診断と治療が予後改善には重要です。
虎の門病院分院 腎臓内科
大庭 悠貴 監修
(参考文献)
Desmond Y H Yap et al.“Survival analysis and causes of mortality in patients with lupus nephritis”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22523116/,(参照 2025-04-23).
M Kono et al.“Long-term outcome in Japanese patients with lupus nephritis”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24860121/,(参照 2025-04-23).
Mikkel Faurschou et al.“Prognostic factors in lupus nephritis: diagnostic and therapeutic delay increases the risk of terminal renal failure”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16881113/,(参照 2025-04-23).
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