リンパ管腫の場合、主にどのような治療をしますか?
主に薬剤を注射して縮める「硬化療法」と、手術で取り除く「外科的切除」が行われます。
【治療の基本】
病変の場所、大きさ、症状の有無によって最適な方法を選びます。適切な治療により、約8割の患者さんで病変が消失または縮小します。
【硬化療法(こうかりょうほう)】
袋(嚢胞)の中に薬剤を注射し、わざと炎症を起こして袋を癒着させ、縮める治療です。
- 薬剤: 日本ではピシバニールという薬が主に使われます。
- 特徴: 体への負担が比較的少なく、傷跡が残りにくいです。治療後に一時的な発熱や腫れが起こります。
【外科的切除(手術)】
手術で病変を切り取ります。
- 特徴: 完全に切除できれば完治します。
- 注意点: 神経や血管を巻き込んでいる場合、無理に全部取ると機能を損なう恐れがあるため、一部を残すこともあります。
【新しい飲み薬など】
- シロリムス: 治りにくいタイプに対し、2021年に承認された新しい飲み薬です。
- 漢方薬: 越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)などが使われることもあります。
【経過観察】
症状がなく、見た目も問題なければ、自然に小さくなるのを待つこともあります。
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(参考文献)
Annmarie Mede BA et al. Intra-abdominal Cystic Lymphangiomas: The Vanderbilt Experience. Journal of Surgical Research. 2023, 285, 197-204.
一般社団法人 日本形成外科学会.リンパ管奇形(リンパ管腫)|日本形成外科学会.一般社団法人 日本形成外科学会,https://jsprs.or.jp/general/disease/umaretsuki/hifu/rinpakankikei.html(参照 2026-01-09)
リンパ管疾患情報ステーション.“リンパ管腫 (リンパ管奇形、lymphangioma、lymphatic malformation) とは?”..http://www.lymphangioma.net/doc2_1.html,(参照 2026-01-09).
秋田定伯ほか.“血管腫・脈管奇形・血管奇形・リンパ管奇形・リンパ管腫症診療ガイドライン2022”.難治性血管腫・脈管奇形・血管奇形・リンパ管腫・リンパ管腫症および関連疾患についての調査研究班.https://issvaa.jp/wp/wp-content/uploads/2023/03/80d9663d18f8cc93de83f4971e260d1c.pdf,(参照 2026-01-09).
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日本医科大学付属病院形成外科 形成外科
初岡 佑一 監修
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