好酸球性副鼻腔炎は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
ステロイドの点鼻薬や内服薬などを用いて治療します。
好酸球性鼻副鼻腔炎では以下のような薬で治療を行います。
抗菌薬
細菌感染や慢性的な炎症を抑える目的で、抗菌薬を使用します。副作用には、胃腸障害(吐き気、下痢、腹痛)、アレルギー反応(皮疹、かゆみ)などがあります。
気道粘液調整薬
副鼻腔内にたまった液体の粘度を低下させ、排出を容易にする効果があります。副作用としては、口の乾きや胃腸障害(吐き気、下痢)などが報告されています。
ステロイド
鼻内の炎症を抑えるために、点鼻薬や内服薬のステロイドを使用します。ステロイドの副作用には、点鼻薬の場合、鼻や喉の乾燥や刺激感、鼻出血が含まれます。内服薬の場合、長期使用による副作用として、骨粗鬆症、糖尿病、高血圧、感染症リスクの増加などがあります。
生物学的製剤
鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎に対して、生物学的製剤であるデュピルマブ(デュピクセントⓇ︎)を使用します。難治性(通常の治療法では効き目が薄く、治りにくいこと)の副鼻腔炎に対して使用可能であり、以前に副鼻腔の手術をしたことがある人に対して用いられることが多いです。デュピルマブの副作用には、注射部位の反応(赤み、腫れ、痛み)などがあります。
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最終更新日:
真生会富山病院 耳鼻咽喉科
阿河 光治 監修
(参考文献)
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