「好酸球性副鼻腔炎」とはどのような病気ですか?
好酸球性鼻副鼻腔炎は、鼻と副鼻腔の好酸球性の炎症を原因とした難治性の病気です。
好酸球性鼻副鼻腔炎(Eosinophilic Chronic Rhinosinusitis、ECRS)は、鼻や副鼻腔の粘膜で、好酸球という特定の白血球が異常に増加する炎症性疾患です。
症状
この病気は、慢性的な鼻づまり、鼻水、後鼻漏、嗅覚の低下などの症状を引き起こします。一般的な鼻副鼻腔炎と異なり、通常の抗菌薬治療では効果が薄く、再発しやすいのが特徴です。
原因
好酸球性鼻副鼻腔炎は喘息と関連して発症することも多く、全身の炎症反応が影響を与えていると考えられています。
診断
診断には、内視鏡検査やCT検査、血液検査などが用いられます。確定診断をするために、鼻の組織を一部採取して顕微鏡で観察する生検を行うこともあります。
治療
治療には、ステロイドや生物学的製剤が用いられ、症状のコントロールと再発防止を目指します。薬物療法で改善がない場合には、内視鏡下副鼻腔手術を行います。
公開日:
最終更新日:
真生会富山病院 耳鼻咽喉科
阿河 光治 監修
(参考文献)
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