鞍鼻はウェゲナー肉芽腫症が原因になることがありますか?
鞍鼻変形は、以前ウェゲナー肉芽腫症と呼ばれた多発血管炎性肉芽腫症(GPA)が原因で発症します。
【GPAと鞍鼻の発生頻度】
鞍鼻変形(サドルノーズ変形)は、多発血管炎性肉芽腫症(GPA)によって引き起こされる鼻の変形の一つです。GPAは以前、ウェゲナー肉芽腫症として知られていた、まれな全身性の血管炎症疾患です。GPAと診断された患者さんの約4分の1が鞍鼻変形を発症すると報告されています。
【変形の原因と病態】
GPAは、体の上気道(鼻や喉)、肺、腎臓などに炎症性のしこり(肉芽腫)を形成し、中小血管に血管炎を起こすのが特徴です。
- GPAの症状は鼻や副鼻腔に多く見られ、病気の初期段階や軽い型では、鼻の症状だけが現れることもあります。
- GPAは、軟骨を壊す作用(破壊的な影響)を持ち、全身の血流を低下させることもあります。
- この軟骨破壊の結果、鼻の支持組織が失われ、鼻筋がへこむ鞍鼻変形が生じます。
- 鞍鼻変形は、患者さんの見た目や精神的な負担、機能的な問題に大きく関わる疾患です。
【手術時の注意点】
GPAによる鞍鼻変形を治すための手術(再建術)では、病気の特徴である軟骨破壊や血流低下のため、感染や移植した材料(移植片)が吸収されたり壊死したりするリスクが、一般の人に比べて高いとされています。
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(参考文献)
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日本医科大学付属病院形成外科 形成外科
初岡 佑一 監修
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