脊髄空洞症

脊髄の中に髄液（ずいえき）という液体が入り込み、脊髄が圧迫されてしまう病気です。

20〜50代に多いですが、あらゆる年齢層で見られます。

温度と痛みの感覚がなくなり、手足が動かしづらくなっていきます。病変が頸髄（けいずい）や脳幹に至ると、命に関わることがあります。

キアリ奇形という病気が原因で髄液（ずいえき）の流れが悪くなることで、脊髄空洞症を発症することが多々あります。

多くの場合、遺伝はしません。

最初は手や足の痛みや温度の感覚の異常が起こり、あとから腕や足の麻痺が見られるようになります。

脊髄周辺にある組織、椎間板（ついかんばん）や椎骨、靱帯の異常による病気のほか、脊髄にじかに異常をきたす脊髄腫瘍や炎症等が考えられます。

症状を感じたらなるべく早く受診しましょう。

MRI検査でほぼ診断を確定することができます。

MRI検査を行います。

まずは整形外科や脳神経外科を受診しましょう。

手術を行います。症状があれば、必要に応じて服薬もします。

脊髄の機能障害、髄膜炎（ずいまくえん）、人工の膜やチューブに対するアレルギー反応などが挙げられます。

手術で症状がおさまることが多いですが、空洞が残ったり、しびれなどの後遺症が残ったりする場合もあります。

日常生活中の工夫だけでは、予防や症状の緩和は難しいです。定期的に受診しましょう。

症状に応じて痛みどめを飲むことがあります。

痛みなどの症状がおさまれば、薬の減量や中止を検討できます。