カペシタビン（ゼローダⓇ）では、どのような副作用がみられますか？

カペシタビン（ゼローダⓇ）では、主な副作用として吐き気や食欲不振、赤血球数や白血球数の減少などが現れます。また、重い副作用には、激しい下痢による脱水症状などがあります。

重大な副作用

• 脱水症状（頻度不明）：激しい下痢が続き、体の水分が失われて脱水になることがあります。こうした症状が出た場合は、すぐに薬の使用をやめて、水分や電解質（体に必要な塩分など）を補うなど、適切な対応をしてください。
• 手足症候群（Hand-foot syndrome）（頻度不明）：手のひらや足の裏に、皮がむける・ただれる・水ぶくれができる・痛みがある・感覚が鈍くなる・赤く腫れて痛むなどの症状（手足症候群）が出ることがあります。
• 心障害（頻度不明）：むくみ、冷や汗、息苦しい、胸の痛み、左腕の痛みなどの症状が出ることがあります。
• 肝障害、黄疸（頻度不明）：皮膚や白目が黄色くなる、疲れやすい、吐き気などの症状が出ることがあります。
• 腎障害（頻度不明）：むくみ、尿量が減る、体がだるいなどの症状が出ることがあります。
• 骨髄抑制（頻度不明）：発熱、鼻や歯茎からの出血、息切れ、動悸などの症状が出ることがあります。
• 口内炎（頻度不明）：口の中に白い膜ができたり、傷や腫れがみられる、飲食時に口内が痛むなどの症状が出ることがあります。
• 間質性肺炎（頻度不明）：咳、息苦しい、発熱などの症状がみられます。
• 重篤な腸炎（頻度不明）：激しい腹痛、下痢、嘔吐、便に血が混じるなどの症状がみられます。
• 重篤な精神神経系障害（白質脳症等）（頻度不明）：歩行時のふらつき、口がもつれる、意識が遠くなるなどの症状がみられます。
• 血栓塞栓症（頻度不明）：嘔吐、まひ、激しい頭痛や胸痛、足の痛み、突然の息切れなどの症状がみられます。
• 皮膚粘膜眼症候群（Stevens-Johnson症候群）（頻度不明）：発熱、目や唇などのただれなどの症状がみられます。
• 溶血性貧血（頻度不明）：体がだるい、白目や皮膚が黄色くなる、めまいなどの症状がみられます。

その他報告されている副作用（単独で使用した場合、頻度：10%以上のもの）

• 悪心（33.2%）、食欲不振（30.5%）、嘔吐
• 赤血球数減少（26.2%）、白血球数減少（24.8%）、リンパ球数減少（21.5%）、ヘモグロビン減少
• 色素沈着障害
• 血中ビリルビン増加（24.2%）、AST増加、LDH増加、ALT増加、Al-P増加
• 倦怠感、体重減少、発熱、血中ブドウ糖増加