鼻づまりがある
監修医師阿河 光治医療法人真生会 真生会富山病院 耳鼻咽喉科
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2021/01/18
概要
鼻づまりがある場合、風邪やアレルギー性鼻炎、鼻中隔弯曲症などが原因として考えられます。鼻ポリープやアデノイド肥大でも起きることがあるとされています。鼻づまりが慢性的に続く場合は、医療機関への受診を検討してもよいでしょう。
鼻詰まりとは
「鼻詰まり」とはどのような症状ですか?
主に鼻の空気の通り道が狭くなることに伴って現れる息苦しさなどの症状のことです。
鼻詰まりとは、主に鼻の穴から喉までの空気の通り道が物理的に狭くなり、空気の通りが悪くなる症状です。ただし、物理的に狭くなっていなくても鼻がつまった感じが出現することもあります。
鼻がつまることで単に息苦しく感じるだけではなく、下記のような症状を伴うことがあります。
- においや味の分かりにくさ
- 喉の痛み
- いびき
- 疲労感
また、小さい子供の場合、鼻詰まりがあってもうまく表現できないことがあります。下記のような所見がある場合には鼻がつまっている可能性があります。
- お乳を上手に飲めない
- ずっと口呼吸をしている
- 寝息が荒い
鼻詰まりの原因
蓄膿症が原因で鼻詰まりの症状がでますか?
蓄膿症の炎症により粘膜が腫れ、鼻が詰まることがあります。
はい、蓄膿症(副鼻腔炎)は鼻詰まりの主な原因のひとつです。
蓄膿症は副鼻腔の炎症により、以下のような理由で鼻詰まりを引き起こします。
- 副鼻腔の粘膜が腫れ上がり、鼻腔が狭くなる
- 副鼻腔から鼻腔に膿がたまり、通り道を塞ぐ
- 鼻茸(ポリープ)ができて、鼻腔を塞ぐ
鼻詰まり以外にも、蓄膿症には以下のような症状があります。
蓄膿症が長期化すると、これらの症状が慢性的に続くことになります。
鼻詰まりの原因や考えられる病気として、何がありますか?
鼻茸(はなたけ)や鼻の形態の問題、鼻炎などが考えられます。
鼻詰まりの原因には大きく分けて以下があります。
- 鼻の内部のしこり
- 鼻の形態の問題
- 感染性の鼻炎
- その他の鼻炎があります。
代表的な原因疾患は下記の通りです。
鼻の内部のしこり
鼻の中や、その深部に鼻茸(はなたけ)と呼ばれる鼻ポリープや腫瘍などがあり、空気の通り道が狭くなることで鼻詰まりを引き起こします。
代表的な病気は以下です。
- ポリープ
- アデノイド
- 鼻副鼻腔腫瘍
- 鼻咽頭腫瘍
鼻の形態の問題
軟骨や骨、皮膚に支えられて鼻の中の空間が維持されています。その形態が通常と異なることで片側、もしくは両側の鼻の中の空有感が狭くなります。
代表的な病気は以下です。
- 鼻中隔弯曲症
- 鼻弁狭窄症
感染性の鼻炎
ウイルスや細菌が鼻の中で感染すると、鼻の中に炎症が起き、粘膜が腫れ、鼻詰まりを引き起こします。
代表的な病気は以下です。
- 急性副鼻腔炎
- 慢性副鼻腔炎
その他の鼻炎
感染症以外でもアレルギーや女性ホルモンの影響で鼻の粘膜が腫れることがあります。
また、血管を収縮させるタイプの点鼻の薬の使いすぎでも鼻炎となることがあります。
代表的な病気は以下です。
対処法・セルフケア
自分でできる鼻詰まりの対症法について教えてください。
自宅でできる対処法としては、鼻詰まりの原因によって異なります。主な対処法としては、鼻の加湿保温、マスクの着用、市販薬の使用などが挙げられます。
鼻詰まりに対するセルフケアはその原因によって異なります。
花粉症が原因の場合
- 市販の花粉症に対する飲み薬や鼻スプレーを使用する
- 花粉飛散の多い日は外出を避ける
- 外出する際にはマスクやメガネを使う
副鼻腔炎(ちくのう症)が原因の場合
- 鼻うがいをする
- 鼻の保温や加湿をする
鼻詰まりに関連するその他の質問
鼻詰まりと頭痛が続く場合、副鼻腔炎の可能性はありますか?
特におでこや頬の部分の頭痛の場合、副鼻腔炎の可能性があります。
はい、鼻詰まりと頭痛が続く場合は、副鼻腔炎の可能性があります。
鼻詰まりと頭痛以外の副鼻腔炎の症状には、以下のようなものが挙げられます。
- 鼻水(特に粘り気の強い黄色や緑色の鼻水)
- 後鼻漏(鼻水が喉に流れる)
- 顔面や目の周りの痛み
- 嗅覚障害
副鼻腔炎が疑われる場合、医師による問診や鼻内の視診、必要に応じて鼻の内視鏡検査やCT検査などを行い、確定診断されます。
副鼻腔炎の詳しい症状については、以下も併せてご参照ください。
寝るときに鼻詰まりの症状が起こるのはなぜですか?
寝るときには副交感神経が活発になり、鼻の血管が開いて粘膜が腫れるため、鼻詰まりの症状が起こりやすくなります。
鼻の通り具合は、鼻の粘膜を流れる血液の量が増減することによって変化します。
血流の量は、自律神経によってコントロールされています。
交感神経が優位になると、血管が収縮して、血流の量が減少します。
副交感神経が優位になると、血管が開いて、血流の量が増加します。
睡眠時には副交感神経が優位になるため、鼻の中の血流が増加し、鼻の粘膜が腫れてしまうことで、鼻詰まりの症状が起こりやすくなると考えられます。
鼻詰まりに効果があるツボはありますか?
小鼻の「迎香(げいこう)」や眉間の「印堂(いんどう)」、手の「合谷(ごうこく)」が効果があるとされています。
はい、鼻詰まりに効果的なツボはあります。以下の3つがツボが、効果的とされています。
迎香(げいこう)
鼻の両脇のほうれい線付近にあるツボです。
印堂(いんどう)
両眉の間の中央にあるツボです。
合谷(ごうこく)
手の甲側の親指と人差し指の間の付け根にあるツボです。
これらのツボを寝る前に刺激すると、鼻の通りが良くなり呼吸が楽になります。ツボを押す際は、適度な力加減と呼吸に合わせて行うことがコツです。
鼻詰まりを解消する方法はありますか?
鼻うがいや鼻の保温などが鼻詰まりに効果があります。
鼻詰まりを解消するための対処法として、以下のようなものがあります。
鼻うがいをする
- 塩水(食塩水)を片方の鼻の中に入れ、口から出す(反対側の鼻でも同様に行う)
蒸しタオルで鼻をあたためる
- 清潔なタオルを水で濡らし、電子レンジで温める
- ぬるま湯で温めたタオルを鼻周りに当てる
部屋の加湿をする
- 乾燥した空気が粘膜を刺激するため、加湿器で湿度を上げる
簡単なマッサージをする
- 親指と人差し指で、鼻の両側を軽く押す
- 眉間を中心に、円を描くように指を滑らせる
鼻詰まりについて、医師からのよくある質問
医師からよくある質問はありますか?
「鼻づまりがある」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。
- 体温は37.5℃以上ですか?
- のどの痛みはありますか?
- せきが出ていますか?
- たんが出ていますか?
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この記事の監修医師
阿河 光治
医療法人真生会 真生会富山病院 耳鼻咽喉科・老年科
【経歴】 金沢大学医学部医学科卒業 金沢大学附属病院 金沢医科大学病院 富山県立中央病院 厚生連高岡病院 ノースカロライナ大学がんセンター
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2021/01/18