手のこわばり
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更新日:2024/04/16
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「手のこわばり」のQ&A
- A.
ストレスによる緊張の持続が、手のこわばりを悪化させることがあります。
解説ストレスや自律神経の乱れが、手のこわばりそのものを引き起こすという科学的な証拠は明確ではありませんが、症状の発症や悪化に影響を与えている可能性は指摘されています。
ストレスや精神的緊張の影響
精神的な緊張は、手の震え(振戦)などの症状を悪化させることが知られています(例:パーキンソン病の患者さん)。また、関節の痛みには、うつや不安といった精神的な要因が影響を与えることがあり、こわばりによる痛みを強く感じやすくなる場合があります。
このように手のこわばりを感じる場合は、ストレスだけによるものだと自己判断せず、まずは整形外科などの専門医を受診し、隠れた病気がないか確認することが重要です。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る髙木 聡ほか. 1 型糖尿病患者における手のこわばり症状の頻度と臨床的特徴. 東京女子医科大学雑誌. 2017, 87, E227-E233.
初めから起こる症状.公益財団法人日本リウマチ財団 リウマチ情報センター,https://www.rheuma-net.or.jp/rheuma/rheuma/symptoms/symptoms1/(参照 2025-11-17)
日本整形外科学会.手根管症候群.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/carpal_tunnel_syndrome.html(参照 2025-11-17)
日本整形外科学会.へバーデン結節.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/heberden_nodes.html(参照 2025-11-17)
神経変性疾患領域の基盤的調査研究班.“パーキンソン病の療養の手引き”.大学病院医療情報ネットワーク.https://plaza.umin.ac.jp/neuro2/ryouyounotebikitui20230210web.pdf,(参照 2025-11-17). - A.
糖尿病や手根管症候群、変形性関節症など、リウマチ以外にも多くの原因が考えられます。
解説手のこわばりの原因となる病気は、関節リウマチ以外にもさまざまなものがあります。
大きく分けると、手の関節や腱に問題がある場合と、体全体に関わる病気が原因となる場合があり、代表的なものは以下のとおりです。1.腱や関節、神経の病気(整形外科的な原因)
- ばね指(腱鞘炎): 指を曲げるための腱(スジ)の通り道(腱鞘)に炎症が起き、腱がスムーズに動かせず、指が引っかかったり、朝にこわばったりします。手の使い過ぎや、ホルモンバランスの変化(特に更年期の女性)が原因になりやすいです。
- 手根管症候群: 手首にある神経や腱が通るトンネル(手根管)内で神経が圧迫され、親指から薬指の一部にかけて、しびれや痛み、手のこわばりが起こります。これも更年期の女性に多く見られます。
- ヘバーデン結節・ブシャール結節: 加齢や指先の使い過ぎにより、指の関節が変形してコブ(結節)ができ、痛みやこわばりが生じます。ヘバーデン結節は指の第一関節、ブシャール結節は指の第二関節に発生します。
- 頚椎症:首の形が加齢とともに変形し、手や指に向かう神経が圧迫されて、手のしびれやこわばりを感じることがあります。
2.全身に関わる病気や神経の病気
- パーキンソン病: 脳の神経の病気で、手の震え(振戦)や、筋肉が固くなる症状(筋強剛)として手のこわばり(関節が動かしにくい、緩慢さ)が現れます。
- 糖尿病性: 糖尿病の合併症として手のこわばりが起こることがあります。これは長期間の高血糖が原因のひとつと考えられています。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る髙木 聡ほか. 1 型糖尿病患者における手のこわばり症状の頻度と臨床的特徴. 東京女子医科大学雑誌. 2017, 87, E227-E233.
初めから起こる症状.公益財団法人日本リウマチ財団 リウマチ情報センター,https://www.rheuma-net.or.jp/rheuma/rheuma/symptoms/symptoms1/(参照 2025-11-17)
日本整形外科学会.手根管症候群.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/carpal_tunnel_syndrome.html(参照 2025-11-17)
日本整形外科学会.へバーデン結節.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/heberden_nodes.html(参照 2025-11-17)
神経変性疾患領域の基盤的調査研究班.“パーキンソン病の療養の手引き”.大学病院医療情報ネットワーク.https://plaza.umin.ac.jp/neuro2/ryouyounotebikitui20230210web.pdf,(参照 2025-11-17). - A.
へバーデン結節や進行した関節リウマチ、パーキンソン病など、朝以外にも症状が続く病気が考えられます。
解説手のこわばりの原因となる病気の多くは、関節を休ませているときに症状が出やすく、活動しているうちに和らぐ性質があります。しかし、こわばりが一日中続く、または動かしても改善しない場合は、関節の構造的な変化や、別の種類の病気が原因となっている可能性があります。
関節の変形によるもの(ヘバーデン結節など)
へバーデン結節は関節の変形が原因で、朝にこわばりを感じる場合もありますが、動かすことで症状が消失するわけではありません。むしろ、指を使えば使うほど痛みがひどくなる傾向があり、症状が一日中持続したり、活動時に悪化したりすることがあります。
パーキンソン病による筋肉の症状
パーキンソン病の主な症状のひとつに「筋強剛」があります。これは筋肉の緊張が高まる症状で、関節の動きに抵抗を感じたり、体が動かしにくくなったり(運動緩慢)する原因となります。病気によるこの筋肉の固さが、一日を通して手のこわばりとして感じられることがあります。
病気の進行
関節の炎症が重度化・慢性化したり、関節の破壊が進んだりしている場合、一時的なこわばりではなく、構造的な問題により、動かしにくさが続くことがあります。
こわばりが一日中続く、または悪化している場合は、病気の進行が考えられますので、必ず医師に相談してください。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る髙木 聡ほか. 1 型糖尿病患者における手のこわばり症状の頻度と臨床的特徴. 東京女子医科大学雑誌. 2017, 87, E227-E233.
初めから起こる症状.公益財団法人日本リウマチ財団 リウマチ情報センター,https://www.rheuma-net.or.jp/rheuma/rheuma/symptoms/symptoms1/(参照 2025-11-17)
日本整形外科学会.手根管症候群.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/carpal_tunnel_syndrome.html(参照 2025-11-17)
日本整形外科学会.へバーデン結節.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/heberden_nodes.html(参照 2025-11-17)
神経変性疾患領域の基盤的調査研究班.“パーキンソン病の療養の手引き”.大学病院医療情報ネットワーク.https://plaza.umin.ac.jp/neuro2/ryouyounotebikitui20230210web.pdf,(参照 2025-11-17). - A.
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
解説手のこわばりの原因としてよくある病気について、ご自宅で確認できるセルフチェックのポイントをご紹介します。
代表的な病気の可能性とチェック方法は、以下のとおりです。「ばね指」
- 手のひら側の指の付け根を押すと、痛みや腫れがあるか
- 指を曲げた状態から伸ばすときに、途中で引っかかり動かせなくなることがあるか
- ひっかかった指を無理に戻そうとすると「カクン」と跳ねる動き(ばね現象)があるか
「手根管症候群」
- 手首を直角に曲げ、手の甲を合わせて1分ほど保持したときに、しびれや痛みが強くなるか(ファレンテスト)
- しびれは親指から薬指までに限局しているか
- 親指と人差し指で、きれいな丸(OKサイン)が作りにくいか
「ヘバーデン結節」
- 指の第一関節(一番指先)が腫れていたり、コブのように変形したりしているか
「関節リウマチ」
- 朝起きたときに手のこわばりがあるか
- 指の第2関節や付け根(MP関節)や手首が、左右で数か所腫れたり痛んだりしていないか
これらのチェックで異常が疑われる場合は、自己判断せず、専門の医療機関(整形外科など)で画像検査や診察を受けてください。
また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、手のこわばりに関するセルフチェックができます。ぜひご活用ください。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る髙木 聡ほか. 1 型糖尿病患者における手のこわばり症状の頻度と臨床的特徴. 東京女子医科大学雑誌. 2017, 87, E227-E233.
初めから起こる症状.公益財団法人日本リウマチ財団 リウマチ情報センター,https://www.rheuma-net.or.jp/rheuma/rheuma/symptoms/symptoms1/(参照 2025-11-17)
日本整形外科学会.手根管症候群.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/carpal_tunnel_syndrome.html(参照 2025-11-17)
日本整形外科学会.へバーデン結節.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/heberden_nodes.html(参照 2025-11-17)
神経変性疾患領域の基盤的調査研究班.“パーキンソン病の療養の手引き”.大学病院医療情報ネットワーク.https://plaza.umin.ac.jp/neuro2/ryouyounotebikitui20230210web.pdf,(参照 2025-11-17). - A.
手指の関節が動かしにくい、突っ張るなど、スムーズに動かせない症状です。
解説手のこわばりとは、手が突っ張る感じがしたり、動かしにくかったりして、手指の関節をスムーズに動かせない状態を指します。
特に多くの方が自覚するのは、「朝のこわばり」です。これは、朝起きたときに手指の関節が動かしにくく、しばらく動かしたり、日中の活動を始めたりするうちに、徐々に楽になっていく状態です。
ただし、こわばりの感じ方や、どれくらいの時間続くかは、原因となる病気によって異なります。例えば、関節リウマチの場合には、朝起きたときに最も強いこわばりを感じますが、通常は手を動かすことで1〜2時間以内に症状が和らぐことが多いです。
手のこわばりだけで病気を診断することは通常困難ですが、診断のきっかけになることはあります。ほかの症状や検査結果をふまえて診断が行われます。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る髙木 聡ほか. 1 型糖尿病患者における手のこわばり症状の頻度と臨床的特徴. 東京女子医科大学雑誌. 2017, 87, E227-E233.
初めから起こる症状.公益財団法人日本リウマチ財団 リウマチ情報センター,https://www.rheuma-net.or.jp/rheuma/rheuma/symptoms/symptoms1/(参照 2025-11-17)
日本整形外科学会.手根管症候群.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/carpal_tunnel_syndrome.html(参照 2025-11-17)
日本整形外科学会.へバーデン結節.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/heberden_nodes.html(参照 2025-11-17)
神経変性疾患領域の基盤的調査研究班.“パーキンソン病の療養の手引き”.大学病院医療情報ネットワーク.https://plaza.umin.ac.jp/neuro2/ryouyounotebikitui20230210web.pdf,(参照 2025-11-17). - A.
自律神経の乱れは、手のこわばりを悪化させることがあります。
解説自律神経の乱れが、手のこわばりそのものを引き起こすという科学的な証拠は明確ではありませんが、症状の発症や悪化に影響を与えている可能性は指摘されています。
自律神経系の異常との関連
自律神経は、血圧の調節や発汗、消化器の動きなどをコントロールしていますが、この自律神経の働きに異常がある場合(自律神経障害)は、手のこわばりの症状と関連していることが考えられています(糖尿病患者さんのしびれの原因など)。
また、手根管症候群やばね指といった病気が更年期の女性に多いのは、女性ホルモンの乱れによる腱鞘のむくみが原因と考えられています。この時期の女性では、女性ホルモンの乱れが原因の自律神経系の異常も多くみられるため、手のこわばりと自律神経の乱れが間接的に関係してきます。
ただし、手のこわばりを感じる場合は、自律神経の乱れによるものだけだと自己判断せず、まずは整形外科などの専門医を受診し、隠れた病気がないか確認することが重要です。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る髙木 聡ほか. 1 型糖尿病患者における手のこわばり症状の頻度と臨床的特徴. 東京女子医科大学雑誌. 2017, 87, E227-E233.
初めから起こる症状.公益財団法人日本リウマチ財団 リウマチ情報センター,https://www.rheuma-net.or.jp/rheuma/rheuma/symptoms/symptoms1/(参照 2025-11-17)
日本整形外科学会.手根管症候群.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/carpal_tunnel_syndrome.html(参照 2025-11-17)
日本整形外科学会.へバーデン結節.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/heberden_nodes.html(参照 2025-11-17)
神経変性疾患領域の基盤的調査研究班.“パーキンソン病の療養の手引き”.大学病院医療情報ネットワーク.https://plaza.umin.ac.jp/neuro2/ryouyounotebikitui20230210web.pdf,(参照 2025-11-17). - A.
安静や薬、注射、リハビリで症状を和らげます。予防には指に負担をかけず、手指が冷えるのを避けましょう。
解説手のこわばりの治療は、原因となっている病気の診断に基づいて進められますが、多くの病気では主に手術を行わずに症状を和らげる「保存療法」が中心となります。
1. 主な保存療法
- 安静と固定: 痛む部分の安静を保つことが基本です。状況に応じて、テーピングや装具などで患部を固定することもあります。
- 薬物療法: 炎症や痛みを抑える飲み薬(消炎鎮痛剤)や湿布、漢方薬などが使われます。
- リハビリテーション: ストレッチや適度な運動は、関節の柔軟性や筋力を維持し、長期的な症状改善に役立ちます。特に、指をゆっくりと大きく伸ばすストレッチや、マッサージなどが有効です。
2. 手術療法
保存療法で改善しない場合、関節の変形がひどい・神経の圧迫が強いなど、日常生活に大きな支障がある場合は手術が検討されます。
- ばね指では、腱鞘(腱の通り道)の一部を切開して引っかかりを解消する手術が行われます。
- 手根管症候群では、神経を圧迫している靭帯を切開する手術が行われます。
3. 予防とセルフケア
- 指の負担軽減: パソコン作業や家事、楽器演奏など、指に負担がかかる作業を長時間行うことは避けて、こまめに休憩をとりましょう。
- 体を温める: 湯船につかるなどして体を温め、血行をよくすることは、こわばりの緩和に効果が期待できます。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る髙木 聡ほか. 1 型糖尿病患者における手のこわばり症状の頻度と臨床的特徴. 東京女子医科大学雑誌. 2017, 87, E227-E233.
初めから起こる症状.公益財団法人日本リウマチ財団 リウマチ情報センター,https://www.rheuma-net.or.jp/rheuma/rheuma/symptoms/symptoms1/(参照 2025-11-17)
日本整形外科学会.手根管症候群.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/carpal_tunnel_syndrome.html(参照 2025-11-17)
日本整形外科学会.へバーデン結節.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/heberden_nodes.html(参照 2025-11-17)
神経変性疾患領域の基盤的調査研究班.“パーキンソン病の療養の手引き”.大学病院医療情報ネットワーク.https://plaza.umin.ac.jp/neuro2/ryouyounotebikitui20230210web.pdf,(参照 2025-11-17). - A.
まずは整形外科を受診しましょう。痛みやしびれ、日常生活に支障が出たら早めに相談してください。
解説手のこわばりの原因の多くは、骨や関節、腱の異常であるため、まずは整形外科を受診することがおすすめです。ただし、以下のように他の診療科が適切な場合もあります。
- 神経内科: 手の震えや体の動きの遅さ(運動の緩慢)、歩行障害など、パーキンソン病の可能性がある場合は、神経内科に相談しましょう。
- 婦人科: ホットフラッシュや発汗など、更年期の症状が強く、それが手のこわばりに関係していると思われる場合は、かかりつけの婦人科医に相談するのもよいでしょう。
病院を受診する目安
手のこわばりは、治療が必要な病気が隠れているサインかもしれません。以下の症状が見られる場合は、早めに医療機関を受診してください。
- こわばりが頻繁に起こるようになった。
- こわばりに加えて、強い痛みやしびれを伴う。
- 朝のこわばりが、動かしてもなかなか改善しない(1〜2時間以上続く)。
- 指を曲げ伸ばすときに、引っかかりやカクンと跳ねる現象がある。
- ボタン留めや料理など、細かい日常生活の動作に不自由さを感じ始めた。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る髙木 聡ほか. 1 型糖尿病患者における手のこわばり症状の頻度と臨床的特徴. 東京女子医科大学雑誌. 2017, 87, E227-E233.
初めから起こる症状.公益財団法人日本リウマチ財団 リウマチ情報センター,https://www.rheuma-net.or.jp/rheuma/rheuma/symptoms/symptoms1/(参照 2025-11-17)
日本整形外科学会.手根管症候群.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/carpal_tunnel_syndrome.html(参照 2025-11-17)
日本整形外科学会.へバーデン結節.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/heberden_nodes.html(参照 2025-11-17)
神経変性疾患領域の基盤的調査研究班.“パーキンソン病の療養の手引き”.大学病院医療情報ネットワーク.https://plaza.umin.ac.jp/neuro2/ryouyounotebikitui20230210web.pdf,(参照 2025-11-17). - A.
関節リウマチや糖尿病、手根管症候群、変形性関節症など多くの病気が原因として考えられます。
解説手のこわばりの原因となる病気はさまざまです。大きく分けると、手の関節や腱に問題がある場合と、体全体に関わる病気が原因となる場合があります。
手のこわばりを引き起こす主な病気は、以下の通りです。1.腱や関節、神経の病気(整形外科的な原因)
- ばね指(腱鞘炎): 指を曲げるための腱(スジ)の通り道(腱鞘)に炎症が起き、腱がスムーズに動かせず、指が引っかかったり、朝にこわばったりします。手の使い過ぎや、ホルモンバランスの変化(特に更年期の女性)が原因になりやすいです。
- 手根管症候群: 手首にある神経や腱が通るトンネル(手根管)内で神経が圧迫され、親指から薬指の一部にかけて、しびれや痛み、手のこわばりが起こります。これも更年期の女性に多く見られます。
- ヘバーデン結節・ブシャール結節: 加齢や指先の使い過ぎにより、指の関節が変形してコブ(結節)ができ、痛みやこわばりが生じます。ヘバーデン結節は指の第一関節、ブシャール結節は指の第二関節に発生します。
- 頚椎症:首の形が加齢ともに変形し、手や指に向かう神経が圧迫されて、手のしびれやこわばりを感じることがあります。
2.全身に関わる病気や神経の病気
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る髙木 聡ほか. 1 型糖尿病患者における手のこわばり症状の頻度と臨床的特徴. 東京女子医科大学雑誌. 2017, 87, E227-E233.
初めから起こる症状.公益財団法人日本リウマチ財団 リウマチ情報センター,https://www.rheuma-net.or.jp/rheuma/rheuma/symptoms/symptoms1/(参照 2025-11-17)
日本整形外科学会.手根管症候群.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/carpal_tunnel_syndrome.html(参照 2025-11-17)
日本整形外科学会.へバーデン結節.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/heberden_nodes.html(参照 2025-11-17)
神経変性疾患領域の基盤的調査研究班.“パーキンソン病の療養の手引き”.大学病院医療情報ネットワーク.https://plaza.umin.ac.jp/neuro2/ryouyounotebikitui20230210web.pdf,(参照 2025-11-17).
手のこわばりはどんな病気に関連しますか?
監修医師
診療科・専門領域
- 整形外科
