肥厚性瘢痕は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

厚性瘢痕にはトラニラスト内服・ステロイド薬が主に使われ、臓器や皮膚の副作用があります。

解説

肥厚性瘢痕の治療では、主に薬を使った方法が用いられます。患者さんの症状や瘢痕の状態によって、いくつかの種類の薬が使われます。

主な薬の種類と、それぞれの特徴・副作用は以下の通りです。

トラニラスト(内服薬または外用薬)

  • 特徴: アレルギーを抑える働きがあり、かゆみをはじめとする不快な症状を和らげ、瘢痕自体の炎症を鎮める効果が期待されます。内服薬としては、保険が適用される唯一の薬とされています。
  • 副作用: 膀胱の炎症に似た症状、消化器の症状、肝臓の機能障害などが報告されています。

副腎皮質ホルモン(ステロイド)(塗り薬または局所注射)

  • 特徴: 炎症を抑える力が強く、盛り上がりを改善する効果があります。塗り薬のほか、瘢痕に直接注射する方法もあります。
  • 副作用: 塗り薬の場合、周りの健康な皮膚に影響が出ることがあり、塗布が手間だと感じることもあります。注射の場合、痛み、皮膚が薄くなる(萎縮)、色素の変化、血管が拡張して赤みが増す(血管拡張)などの副作用が報告されています。また、治療後しばらくしてから再発することもあります。

これらの薬は、肥厚性瘢痕の症状を和らげるのに有効ですが、それぞれに注意すべき副作用があります。そのため、治療を受ける際は、自己判断せず、必ず専門医の診察を受け、自身の状態に合った治療法や薬について相談することが重要です。

公開日

最終更新日

日本医科大学付属病院形成外科 形成外科

初岡 佑一 監修

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