廃用症候群の場合、主にどのような治療をしますか?
早期からのリハビリテーションが中心ですが、原因となる病気の治療も重要です。
廃用症候群の治療は、まずその根本原因となっている病気や怪我の治療を適切に行うことが重要です。例えば、骨折であれば手術や固定、感染症であれば抗菌薬治療など、原因疾患の治療によって安静期間を短縮し、活動再開を促します。
その上で、身体機能の低下を最小限に抑え、回復を促すためには「早期からのリハビリテーション」が中心となります。具体的には、理学療法士が、低下した筋力の回復や関節の可動域を広げるための「運動療法」を行います。
また、作業療法士は、食事、着替え、入浴、排泄といった「日常生活動作(ADL)」の自立を促すための訓練や、生活環境の調整を支援します。さらに、嚥下機能(飲み込みの機能)が低下している場合には、言語聴覚士による「嚥下訓練」が行われ、誤嚥性肺炎の予防に努めます。
まつだ整形外科クリニック 整形外科
栗原 信吾 監修
(参考文献)
Everson A Nunes et al.“Disuse-induced skeletal muscle atrophy in disease and nondisease states in humans: mechanisms, prevention, and recovery strategies”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35476500/,(参照 2025-08-22).
Edinson Fabian Ardila-Suárez et al.“Content validation of the nursing diagnosis "Adult Disuse Syndrome": A quantitative study”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39760218/,(参照 2025-08-22).
W M Bortz 2nd.“The disuse syndrome”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/6516349/,(参照 2025-08-22).
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