廃用症候群ではどのような症状がありますか?
筋力低下、関節拘縮、骨粗鬆症、心肺機能低下、精神機能低下など多岐にわたります。
廃用症候群では、身体の様々な機能が低下し、多岐にわたる症状が現れます。最も顕著なのは、筋肉を使わないことによる「筋力低下」で、立ち上がったり歩いたりすることが困難になります。また、関節が固まって動かしにくくなる「関節拘縮」や、骨がもろくなる「骨粗鬆症」により、骨折のリスクも高まります。
心臓や肺の機能が低下する「心肺機能低下」により、少しの動作でも息切れや動悸を感じやすくなります。さらに、食欲不振や便秘といった消化器系の問題、うつ状態や意欲の低下、集中力の低下、さらには認知機能の低下といった精神・神経系の症状も現れることがあります。重症化すると、皮膚に潰瘍ができる「褥瘡(床ずれ)」や、食べ物や唾液が誤って気管に入ってしまう「誤嚥性肺炎」のリスクも増大し、生命に関わる合併症を引き起こす可能性もあります。
まつだ整形外科クリニック 整形外科
栗原 信吾 監修
(参考文献)
Everson A Nunes et al.“Disuse-induced skeletal muscle atrophy in disease and nondisease states in humans: mechanisms, prevention, and recovery strategies”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35476500/,(参照 2025-08-22).
Edinson Fabian Ardila-Suárez et al.“Content validation of the nursing diagnosis "Adult Disuse Syndrome": A quantitative study”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39760218/,(参照 2025-08-22).
W M Bortz 2nd.“The disuse syndrome”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/6516349/,(参照 2025-08-22).
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