膀胱癌はどのような手術を行いますか?
膀胱癌の手術には、診断と治療を兼ねた経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)や膀胱全摘除術があります。
膀胱癌の手術は、がんの進行度や患者さんの状態に応じて選択されます。
経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)
膀胱癌が疑われた際に、診断と治療を兼ねて最初に行われる手術です。
尿道から内視鏡を挿入し、電気メスで腫瘍を切り取ります。
がんが膀胱の浅い部分(筋層に浸潤していない場合)の場合、この手術のみで治療が完了することもあります。
膀胱全摘除術
がんが膀胱壁の筋層にまで進行している場合や、TURBTでは取り切れない場合に行います。
男性の場合は、膀胱、前立腺、精のう、尿管の一部、骨盤内のリンパ節を摘出します。
女性の場合は、膀胱、子宮、腟の一部、尿管の一部、骨盤内のリンパ節を摘出します。
手術後、膀胱の代わりとなる尿の通り道を再建します。尿路再建には3つの方法があり、患者の状態や希望を考慮して選択されます。
薬物療法や放射線治療との併用
膀胱全摘除術を行う前後に、抗がん剤(化学療法)を使用することがあります。
また、持病や高齢などで手術が難しい場合には、放射線治療やがん免疫療法が検討されることもあります。
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
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