免疫介在性壊死性ミオパチーは治りますか?
早期の免疫抑制療法で改善するものの、完全な治癒は難しく、長期的な機能障害や再発リスクが残る病気です。
免疫介在性壊死性ミオパチー(IMNM)は「治癒可能な疾患」ではなく、慢性的な経過をとることが多い自己免疫性筋疾患です。早期の免疫抑制療法で改善するものの、完全な治癒は難しく、長期的な機能障害や再発リスクが残る病気です。
多くの患者さんは免疫抑制療法(ステロイド、免疫抑制薬、IVIg、リツキシマブなど)により、筋力やCK値の改善が得られますが、寛解維持のため長期治療が必要となる例が多く、治療中断や減量で再燃することも少なくありません。
日本のコホート研究では、IMNM患者さんの多くが初期治療にステロイドを使用し、特に抗SRP抗体陽性例では、追加免疫抑制薬が必要となる頻度が高いと報告されています。
抗HMGCR抗体陽性例は比較的治療反応性が良好ですが、抗SRP抗体陽性例は重症化しやすく、筋萎縮や嚥下障害、呼吸筋障害などの後遺症を残すこともあります。
虎の門病院分院 腎臓内科
大庭 悠貴 監修
(参考文献)
Suh J, Amato AA. Management of immune-mediated necrotizing myopathy. Muscle Nerve. 2024, 70, 166-172 .
Allenbach Y. Immune-mediated necrotizing myopathy: clinical features and pathogenesis. Nat Rev Rheumatol . 2020, 16, 689-701.
Watanabe Y, et al. Clinical features and prognosis in anti-SRP and anti-HMGCR necrotising myopathy. J Neurol Neurosurg Psychiatry. 2016, 87, 1038-44.
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
免疫介在性壊死性ミオパチー
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ医療AIパートナー ユビー
24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです