免疫介在性壊死性ミオパチーが疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?
全身の筋力の低下がみられたらすみやかに受診してください。
まず前提として、免疫介在性壊死性ミオパチー(IMNM)は、急激な筋力低下の原因として鑑別に上げる疾患ですが、一般の方がIMNMをはじめから疑うことは困難です。急激に進行する筋力の低下を認め、数週間で寝たきりになってしまう方もいます。
咽頭の筋肉が侵されることもあり、声のかすれや嚥下障害を引き起こすこともあります。筋肉痛は筋力低下がない場合にはみられることは多くありません。筋ジストロフィーと言われていた人の中に隠れていると言われています。
間質性肺炎を伴うことは多くなく、横隔膜筋を侵されて呼吸困難が出現することがあり、命に関わる場合もあります。筋力の低下、嚥下障害、呼吸困難などがみられた場合には、速やかに病院を受診してください。
虎の門病院分院 腎臓内科
大庭 悠貴 監修
(参考文献)
Allenbach Y, et al. Necrosis in anti-SRP+ and anti-HMGCR+myopathies: Role of autoantibodies and complement. Neurology. 2018, 90, e507-17.
Pinal-Fernandez I, et al. Longitudinal Course of Disease in a Large Cohort of Myositis Patients With Autoantibodies Recognizing the Signal Recognition Particle. Arthritis Care Res. 2017, 69, 263-270 .
Kassardjian CD, et al. Clinical Features and Treatment Outcomes of Necrotizing Autoimmune Myopathy. JAMA Neurol. 2015, 72, 996-1003.
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