糖尿病黄斑症の末期症状はどのようなものがありますか？

糖尿病黄斑症が進行すると、黄斑部の細胞が長期間むくんだ状態になり、やがて不可逆的（元に戻らない）な障害を起こします。末期では、視界の中心が黒く抜け落ちたり、著しいかすみ、歪み、色の識別困難などが現れます。

進行例では視力が0.1以下にまで低下し、新聞やスマートフォンの文字が読めない、顔の判別ができないなど、日常生活に大きな支障をきたします。

さらに糖尿病網膜症全体が悪化して新生血管（もろい血管）が増えると、硝子体出血（目の中の出血）や網膜剥離を合併し、失明に至ることもあります。末期に至る前に、早期発見と抗VEGF薬治療・レーザー治療を行うことが極めて重要です。