医療従事者はB型肝炎ワクチンを接種しなければいけませんか?
B型肝炎の患者さんの血液や体液に接するリスクがあるため、B型肝炎ワクチンの接種が推奨されています。
医療従事者など、患者さんの血液や体液に接する可能性が高い職種に就いている人は、B型肝炎ワクチンの接種が推奨されています。
エイズ拠点病院における全国調査では、1996年から2000年までの5年間で、100病床当たり年間4.2件の針刺し事故(使用済みの注射やメスで誤って傷を負うこと)が報告されました。
調査報告書では、針刺し事故の報告率が低さや日本の病床数を考慮すると、日本全国で年間45万~60万件もの針刺し事故が発生していると推計されています。
特にB型肝炎ウイルスの感染力は強く、B型ウイルス肝炎の患者さんに使用した注射で針刺し事故を起こした場合、肝炎にかかる確率は30%に達するとの報告があります。
したがって、B型肝炎ワクチンであらかじめ感染を予防することが非常に重要です。
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最終更新日:
医療法人社団明世会成城内科 消化器科
重松 秀 監修
(参考文献)
日本肝臓学会.“B型肝炎 初めてのB型肝炎ワクチン”.日本肝臓学会.https://www.jsh.or.jp/citizens/hbv/hepatitis_b/inoculation.html,(参照 2024-06-27).
厚生労働省 集団生活の場における肝炎ウイルス感染予防ガイドラインの作成のための研究班.“日常生活の場でウイルス肝炎の伝搬を防止するためのガイドライン(一般の方向け)”.肝炎情報センター.https://www.kanen.ncgm.go.jp/content/010/ippan.pdf,(参照 2024-06-27).
厚生労働省.“医療従事者における針刺し・切創の実態とその対策に関する調査 平成14年度研究報告書”.職業感染制御研究会.http://jrgoicp.umin.ac.jp/activity/h14report.pdf,(参照 2024-06-27).
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