B型肝炎のワクチン（予防接種）はありますか？接種を受けるべきですか？

B型肝炎ワクチンは現在2種類が承認されています。いずれも不活性化ワクチンであり、接種方法に違いはありません。

• ヘプタバックスⓇ−II水性懸濁注シリンジ0.25mL／0.5mL
• ビームゲンⓇ注0.25mL／0.5mL

接種が推奨される人

特に接種を推奨される人は、以下の方です。　なお、以下の方以外でも、同居家族にB型肝炎の方がいる場合、血液透析を受けている場合なども接種を受けることが望まれます。

B型肝炎ウイルスに感染した母親から産まれるお子さん

ワクチンとともに免疫グロブリン製剤も接種されます。

血液や体液に接する可能性が高い職種に就いている人

主に医療従事者があげられます。他に、消防士や警察官も接種が望まれます。

また、2016年4月1日以降に生まれた0歳児は、B型肝炎ワクチンの定期接種の対象となりました。
定期接種が行われるようになった背景には、保育園での集団感染が問題となったこと、乳幼児での感染は持続感染になりやすいこと、乳幼児に接種を行った場合は効果が高いことなどがあります。
WHO（World Health Organization：世界保健機関）は、すべての幼児がB型肝炎ワクチンを受けることを推奨しています。