B型肝炎の急性肝炎ではどのような症状が見られますか？

肝炎とは、何らかの原因で肝臓の細胞に炎症が起こり、細胞が破壊されていく病気です。B型肝炎ウイルスによって引き起こされた肝炎を、B型肝炎と言います。

B型肝炎ウイルスに感染することで、B型肝炎になります。主な症状は、倦怠感、食欲低下、吐き気、黄疸などがあります。

急性B型肝炎では、発熱、のどの痛み、頭痛など、風邪に似た初期症状が起きることがありますが、この段階で急性肝炎と診断することは難しいです。

急性B型肝炎は、安静と栄養補給が主な治療です。劇症肝炎という重症の肝不全に進行する場合は、抗ウイルス薬やステロイドの投与、肝臓の移植などを検討します。慢性B型肝炎では、抗ウイルス療法によりウイルスの活動を抑えることで肝臓の炎症を鎮めます。

かかりつけの内科、または消化器内科を受診しましょう。特に黄疸が出ている場合はB型肝炎を含む急性肝炎、総胆管結石、がんなどの病気の可能性があるため、早めに消化器内科を受診しましょう。

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えると、B型肝炎が疑わしいかどうかセルフチェックもできます。ただし、正確に診断をするためには、医療機関での診察や検査が必要です。

平成28年4月1日以降に生まれた子どもからB型肝炎は定期接種となりました。それ以前の年代では、ワクチン接種の有無に個人差があるため、母子手帳などで確認しましょう。

急性B型肝炎は自然に治癒することが多く、ほとんどの場合は慢性化しませんが、近年では慢性化しやすいB型肝炎ウイルスの感染が広がってきているため、注意が必要です。

B型肝炎は劇症肝炎を引き起こします。劇症肝炎の原因の約40%はB型肝炎です。