20代で脳腫瘍になる確率はどのくらいですか?若い人がかかる原因はなんですか?

10〜24歳での脳腫瘍の発生率は、1年間で10万人あたり約2.5人です。他の病気との関連が指摘されています。

解説

国立がん研究センターのデータでは、20代の脳・中枢神経腫瘍の罹患率は1.3〜2.5人/対人口10万人(2016~2020年)で、年齢階級別罹患率では30代以降に上昇傾向となっていますので、20代で脳腫瘍になる可能性は低いと考えられます。
スペインの研究によると、10〜24歳での脳腫瘍の発生率は、1年間で10万人あたり約2.5人であるとされています。

若い人が脳腫瘍にかかる原因については、現時点では完全には解明されていませんが、放射線の被ばくや、遺伝性の病気が関係していると考えられています。具体例について以下で示します。

放射線の被ばく

  • 放射線治療:特に頭部への放射線治療を受けたことがある場合、リスクが高まる可能性があります。

遺伝性の病気

  • 神経線維症1型,2型:神経組織に腫瘍ができる遺伝性の病気です。
  • 結節性硬化症:脳や皮膚、腎臓、肺などの体のいたる所に良性の腫瘍ができる病気です。
  • リ・フラウメニ症候群:脳腫瘍や乳がん白血病などを引き起こす遺伝性の病気です。
  • フォン・ヒッペル・リンドウ病:脳や腎臓、膵臓などに腫瘍ができる遺伝性の病気です。


これらの情報を基に、若い人が脳腫瘍にかかるリスクを理解し、必要な対策を講じることが重要です。

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公開日

最終更新日

‪東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター ‬ 悪性腫瘍治療研究部‬ 腫瘍 血液内科

村橋 睦了 監修

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(参考文献)

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