成長ホルモン分泌不全性低身長症の診断基準を教えてください。

身長が基準より著しく低く、成長ホルモン分泌刺激試験でホルモン分泌の不足が認められることなどが基準です

成長ホルモン分泌不全性低身長症の診断は、単一の検査だけで決まるものではなく、以下の項目を専門医が総合的に評価して慎重に判断します。

A. 身長の評価

まず、現在の身長が同年齢・同性の子どもたちの標準と比べてどのくらい低いかを確認します。成長曲線上で、身長が標準範囲から大きく下回っていること(専門的には-2SD以下)がひとつの目安となります。

B. 成長速度の評価

1年間にどのくらい身長が伸びているかも重要な指標です。年齢に対して年間の伸び率が明らかに低い場合、この疾患が疑われます。

C. 骨年齢の遅れ

手のレントゲン写真を撮影し、骨の成熟度(骨年齢)を評価します。成長ホルモンが不足していると骨の成熟が遅れるため、実際の年齢よりも骨年齢が若いことが多く見られます。

D. 成長ホルモン分泌刺激試験

診断を確定するための最も重要な検査です。薬を使って成長ホルモンの分泌を促し、血液中のホルモン濃度が十分に上昇するかどうかを調べます。この試験でホルモンの分泌が基準値を下回った場合に、分泌不全と診断されます。

E. 他の病気の除外

低身長の原因となる他の病気(甲状腺の病気や大きな内臓の病気など)がないことを確認します。

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福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長

井林 雄太 監修

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